好きです。なぜならば…【元バイオ研究者による酒雑学】

執筆者 | 21/10/03 (日) | コラム

 

みなさん、こんにちわ。

2021年1月入会の鈴木リカです。

私は元細胞生物学の研究者で、現在はお酒のお仕事をしています。

 

この2本の軸に対応し、PGでは「研究者の夜会」と「ノンダクレナイト」のメンバーとして活動しています。

コラムは最近新しく始めた取り組みで、自身のアウトプットも兼ねてお酒の小ネタを書いています。雑学として、お気軽にご覧ください。

 

■プラットフォームを持つこと

昨日は皆様、ノンダクレナイト配信にお越しくださり、ありがとうございました。

 

まきさんもおっしゃっていましたが、まさに居酒屋トークというような…

思考が解放されて、いつもよりちょっと大きなことも言っちゃえて、かつそれが盛り上がって、楽しい。そんな時間になったかなぁと思います。

 

また昨晩は、私がコラムを書き始めてから初めての配信でした。こちらから触れる前に、コメント欄で盛り上がって頂き、とても嬉しかったです!

 

コラム単体だとページにアクセスされた数だけしかわからないのですが、

配信で「見てるよ!」というお言葉をいただくと、

「あ!あの人の「1」だったんだぁ~。」と、急にその数字がありがたく、いとおしく、意味深いものに感じるんだなぁーという感慨がありました。

(もちろん、コメントいただいた方々にはより大きな感謝を感じております・・・!)

 

 

また規模感は足元にも及ばないですが、あっちゃんのいう「プラットフォームを持つ」ということはこういうことなのかな、とも(僭越ながら)思いました。

 

普段から「こういうことを発信する人」「こういう話をする場」というのがあり、それを認知してくださっている方々がいる。その下地があるから、新しい何かに取り組んでもすぐフィードバックを得られるし、自分のモチベーションも刺激される。

 

PGという恵まれた場所だからこその事ではありますが、ただただ純粋に、有難いことだなぁー。と思いました。

 

■一番好きなお酒と、ストーリー

さて、昨晩も話題に出たように、

この仕事をしていると「一番好きな日本酒は?」とよく聞かれます。

 

これに対し私が答えるのは「〆張鶴(新潟県)」なのですが、

これは正直これまで飲んだ中で一番おいしかったからという理由で一番なのではありません(笑)

 

「父親の実家に近い蔵で、それゆえ人生で最も飲んできた酒だから」一番なのです。

 

勿論、実際に美味しく、対外的にも認められた実力がある蔵であることも事実です。

しかしその中でも突出させる理由はやはり、「ストーリー」なのかなと思います。

 

 

そのストーリーには色々なものがあると思います…PGで出会った「たけちゃんの金鶴」もそうだし、「まきさんのつくったお米の信州亀齢」もその一つです。

 

ただ、私にとって「酒=日本酒=(家に常駐している)〆張鶴」という構図は大きく、実際これまでに私の体内を通過してきたリッター数は計り知れません(まだギリ3桁はいってないはず・・・笑)。

 

仕事柄、「最高級の技術者」が「最高級の材料」を用いて「最高級の集中力」で造った酒、というのも口にすることはあり、それらは実際に素晴らしく、感銘を受けますが

 

正直、「記憶にとどまり、特別な感情になれる酒」というのは

必ずしも最高級品とは限らないのです。

 

造っている人の顔が見えるお酒。

教えてくれた人、一緒に飲んでくれた人の顔が思い浮かぶお酒。

自分のその時の感情を思い出させてくれるお酒。

 

そういう「紐づけ型」の記憶は長く残るものだし、大人になって経験が貯まってくるにつれ、そのような「色のついた思い出」は貴重なのかな、と思ったりします。

 

■おわりに

いかがでしたでしょうか?

今日は技術的解説ではなく心情吐露になってしまいましたが(笑)、これれからもお酒についての小ネタを書いきたいなと思っています。

同様な内容のコラムはたくさん流通しており、正直内容としての新規性はないですが、「あのお酒の人が書いたのねー!」と気軽に読んでいただければ幸いです。

質問や書いてほしいテーマがあればいつでもどうぞ!

また、Instagramではお酒や料理とのペアリングについて発信しています。知ってる銘柄を増やせること間違いなしなので、ぜひフォロー下さい(笑)

最後までお読みいただきありがとうございました。

ではまた!

執筆者 | 21/10/03 (日) | コラム


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