弱さを見せた先【Over the Window!】

執筆者 | 21/10/14 (木) | コラム

 閉じた部屋から窓越しに

 どうも、引きこもりコラムニストの最内翔です。
 こちらでは朝のHRでの話題について、引きこもり視点で語っていくコラムです。

今日の話題は

・中田さんが年末日本に帰国する。
 ~思いついた段階だけどリアル・オンラインライブやwin3とか撮るかも~
・己の内なる獣を抑えつつ、自らの欲する、欲望に従おう
・謎の弱点って人それぞれあるよね

 ざっくりとこんな感じでした。
 ここからはHRを聞いた上での著者の感想になります。


 

 そろそろほとぼり冷めたかな? いやほら、ちょっと無茶したから更新止めてたんですよ!

 ……いや嘘です。単に朝起きれなくてダラダラサボってただけです。
 雨降って気圧低くなると起きれなくて、スタートダッシュミスるんですよねー。
 それに、大きな声上げた手前、もっと公共性の高い発信に寄せた方がいいとか思った結果、書き始めても筆が進まなかったというのもあります。
 なのでもう、怒られるまでは今まで通り「なるべく」毎日更新で、「へなちょこ視点の共有」という建前をおいて自分語りを続けます。
 今後もお目汚し致しますがご容赦を。

 確かに多くの人に伝えたい事を書いたのですが、一方で例の記事が400ビュー越えてておすすめコラムにも挙がってるのは恐ろしいですね。有難くも、怖い。
 ただやはりというか、結構きつい言い回しもあったのに誰からも厳しい言葉は飛んでこず、どころかTwitterやコラムにコメントを下さった方や、ラウンジで話しかけて下さった方から「そういう視点も発信してくれてありがとう」と言っていただけました。
 内心ビックビクで投稿してるので、そういった言葉は毎度非常に助かります。
 まだ受け入れて貰えている、と後押ししてもらえるので。改めて皆さんありがとうございます。


弱さを見せた先

 前置きが長くなりましたが改めて、今日のお題は「弱さを見せた先」についてです。
 中田さんの眠くなったら耐えられないという弱点や、萌さんの右と左をちょくちょく言い間違えるという弱点とか、僕は初耳だったんですが面白いですよね。
 そしてそういうちょっとした弱みが、人間味となって親近感を呼ぶ、売れるキャラクターの基本原則ですね。
 ただ当然と言えば当然ですが、それは弱みによって生まれるマイナスを越える魅力を、その人物が持っているからこそ更なる魅力に変わる。
 その弱みがあまりに深刻だったり致命的だったりすると、単なる幻滅になる。
 私は、その幻滅を恐れて28年生きてきています。

表と裏の差が激しい

 HRや鉄の新人、或いは交流会やラウンジで私とお話させて頂いた方はなんとなく分かって貰えるかと思いますが、基本的に私は人と話している時はわりと快活な方のつもりです。
 人の印象は第一印象で決まる。逆に言えば初めて会う人には取り合えず笑顔で快活に会話を成立させれば、余程ひねくれた人でなければ好印象を持ってもらえる。
 だから私は初対面の人と話すのはそんなに苦手じゃないんですよ。0からなら、自分の印象をある程度コントロールできるから。

 でもそうやって、飛び切り良さげな自分を見せて仲良くなることは出来るんですが、当然付き合いも長くなるとボロが出る。
 ぱっと見まともそうに見える私ですが、本当はメンタルがクソ雑魚い。
 責任感無いわけじゃないのにすぐ約束から逃げる。そして自己嫌悪に陥って動けなくなる。
 そう、僕の一番の弱点というか欠点は「逃げ癖が付きすぎてる」ということ、です。
 約束、期限から逃げる。少しでも厳しい壁にぶち当たると逃げる。体力や精神力が尽きたといって逃げる。
 これって、笑い話になりますかね? ならないですよねだってこれは、社会人として一番、「信頼」をするために絶対やってはいけないことだから。

振り返ってみれば

 幼い頃、私は何度も同じことで叱られた子どもでした。
 剣道の素振りをやるって言ってやらない、小遣い帳をつけるといってやらない、そんな感じ。
 確かに、やった方がいいとは思っていた、でもやりたいとは思わなかった、そんな状態でやると言わされた。結果すぐ続かなくなる。
 これは大人になってから説明がついたことですが、やっぱり私はHSPの気質があるんです。だから人と話すのは好きですが、家に帰ってくるとドッと気疲れする。
 それもあって、家に帰ってズボンを履き替えベッドに寝転ぶと、全部のスイッチを切ってしまうタイプなんですよ。
 一度スイッチが切れダラダラモードに入ると、宿題とか素振りとか、そういうのを出来なくなる。
 一言で言えば家に持ち帰っての仕事が出来ないんですよ。
 裏を返して家に帰らず外の自習室を借りて頑張った受験勉強は、今までの人生で一番頑張れていましたが。
 さて、そんな状態でやりたくはないけどやらないといけないことをやるのは、中々にハードルが高い。
 そして失敗して失敗体験が増え、その度に親に「なんでやらへんの!」と怒鳴られその体験を深く刻み込まれました。

 なんとか大学に合格して念願の一人暮らしを始めてからも、失敗体験の積み重ねはシンプルだけど積み重なりました。
 大学時代の私はバイトはやってたんですが授業に殆ど出ない学生でした。理由は生活習慣が昼夜逆転してたから。夜に飲食やTSUTAYAなどでバイトし、夜遅くに帰宅、そっから数時間遊んで朝方寝て、昼過ぎに起きる。
 これを何度も繰り返しては、その度に「また朝起きれなかった。自分は意思の弱い人間だ」と自己否定を繰り返していきます。
 その他にも頼まれてたサークルでの分担作業も、提出ギリギリまで放置して半端なクオリティーのまま提出したり、連絡の返事が遅かったり、この辺りで逃げ癖が刷り込まれてきますね。

人にどう思われてるかが何よりも怖い

 そして大学を中退するころには逃げ癖が完全に定着し、引きこもり予備軍(バイトとたまのイベントに顔出す以外外に出ない)になっていきます。
 こんな感じで、どこにでもある理由でどこからも逃げて今ここに居ます。

 だから、私がコミュニティーから抜ける時は大体いつも同じパターンなのです。
 最初いい顔だけを見せて皆さんと仲良くなり、いずれ何か仕事を任された時要領が悪くギリギリまで粘って微妙な成果しか出なくて、その次辺りでドンドン顔を出さなくなって気が付いたら消えている。
 言い訳をすると、ちゃんと家に持ち帰らずに自分なりの仕組みを構築できる時間があるなら、最終的にはそこそこいい結果を出せるつもりだったんです。
 でも、「こいつ思ったより仕事出来ないな」「同じこと何回も教えるの面倒なんだが」「言われたこと素直にやれよ」「頭の回転は悪く無さそうだし本気がこの程度なのおかしくない?」

「甘えてるんじゃないの?」

 そんな風に思われ始めたら。いいえ、思われてると私自身が思い始めたら、もう、無理なのです。
 人から鬱陶しがられていると思うと、例えそれが被害妄想であっても、耐えられない。

 こわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわい

 体が震え息が浅くなり頭が真っ白になって余計にミスを増やす。
 或いはその兆候が出て来たタイミングでフェードアウトして逃げ切ってしまう。
 例え皆が必死にフォローしてくれていても、大丈夫だよと言ってくれていても。

「嘘だ、俺はまだ格好いい自分しか見せてないこんなにも屑な俺を見てないから言えるんだ」
「やっぱり、分かろうと頑張ってくれてるのは分かるけど1ミリも理解せず自分のやり方を押し付けてくる!!」

恐怖しだすとコントロールが効かない

 そんな風に真っ白になって、自分の恐怖をコントロール出来なくなる。
 結局はここなんですよ。
 すぐに困難から逃げようとすること。その結果、自分自身をも信じられないこと。だから、誰からも信頼して貰えない、信頼されるはずがないこと。
 執拗に「なるべく」毎日と書いているのも、守ってはいけない約束や宣言になると、絶対重荷に感じてすぐ逃げ始めるから。
 現状、何かしらの期限を決めるとそれだけでプレッシャーに押しつぶされそうになるし、守り切ったら力尽きてクールダウンに1ヵ月くらいかかる。そして力尽きたタイミングでやっていたことも全部音沙汰なくなっちゃうので、そのことを謝ったりするのにも時間がかかる。
 それくらい、逃げ場がないことへの恐怖感でぶっ壊れているのが私なんです。

当たり前が当たり前じゃない

 多分、一つ一つは小さなよくある事なんです。
 地道な素振りを面倒くさがったり、宿題をギリギリまでほったらかしたり、そのせいでクオリティが微妙なまま提出したり、朝起きれなかったり、同じミスをしちゃったり。
 特別酒やタバコや女に溺れた訳でもなく、いじめられていたわけでもないのに。
 それでもこの致命的なまでの逃げ癖をうまく治せず、それが笑って流せるほど可愛いものじゃないと分かっているが故に、皆の視線からも逃げて生きてきた。

 ただ、最近はもう無理だと、最初からこんなダラしないクズなのですと宣言して、それでもなお近づいてきてくれる人とだけ話すようにすることでバランスを保っている状況です。
 弱みを見せるのは怖いけど、どうせ知られないと関係を築けないなら最初から暴いていた方がいい。
 この歪な状態は、いつか変わるのでしょうか。私自身にもまだ分かりません。
 でもなんとかこの逃げ癖だけは矯正しないと何も出来ないから。
 その先にある、自分のやりたい事になんて辿り着けないから。
 うまく克服して、前に進めたらと日々足掻いている、現状です。

 

 いつか、「生きてて楽しい!」と笑顔で言えるように。
 明日もまた、投稿したいと思いますので良かったら是非またお越しください!

執筆者 | 21/10/14 (木) | コラム


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