僕は褒められたような人間ではない。
介護の仕事して10年以上となるが、未だに仕事を間違えそうになるし、利用者や職員の名前ですら覚えるのに苦労する。また認知症だと頭で理解できているのに、つい怒ってしまうし、愚痴っぽくいってしまう。その上、いつも『死にたい』『旅に出たい』と口癖のようにいってしまう。
…漫画家になりたいなどど思いながらも、絵を描くことすら、前に進むことすら逃げて、ほんとどうしようもない人間だと、もうひとりの完璧主義者の自分が常に攻め立てる。
Progressは僕の中で常に挑戦の場だ。完璧主義者な自分と自分の体調と折り合いを付けつつも、前に進むための大事な場所となった。時折、心が折れそうになりながらも、自分を認めてくれる人の言葉を受けて立つ。
僕の中で大事にしている言葉がある。
”不屈とは折れたことがないという意味ではない
折れてもなお、立ち上がるものを言うのだ”
漫画『銃夢』の刀耳というキャラの言葉だ。
…まだまだ僕は、玄関から庭先に出た程度でしかない。何年掛かるか分からないが、なんとか挫折せず叶えたいと思う。
僕の中にあるキャラ達を日の目を見られるようにしたい。僕が完璧にイメージ通り描けるようになれば、きっと多くの人から愛してもらえるだろうと、自分自身にはまだ自信はないが、そこだけは自信がある。
Progressの皆と分かち合いたい。
前に進んだ先の笑顔を分かち合えたい。
きっとできると信じて…