後半は、今回NooMで試みたことを記してみます。
【プロジェクトをスタートして感じた4つの難しさ】
①NooMの説明が難しい
アーカイブもない、他所に実例もないNooM交流会は昨夜見た夢の話をするようで、説明し辛く共通認識を持つことが難しい。
② 多様な人が混ざり合う
運営メンバーや参加者さんの共通点はPRGRESSのメンバーであるということだけ。
年齢、職種、住んでいる国、それぞれのライフスタイルにによって習慣も常識もバラバラ。
「ルールがなくてイライラする」
「ルールが邪魔でイライラする」
「お金をもらうんだからプロであるべき」
「趣味なのに仕事量や質は青天井?」
全員の納得や我慢が望める着地点を見つけるのは至難。
③ 毎日変化の風がふく
変化の早いPROGRESS、昨日NGだったことが今日はOKになる、逆もまた然り。
計画に柔軟性が必要。
④ 趣味以上、仕事未満
NooMの作業はボランティア。楽しさ、やりがい、学び、挑戦の機会、それらを報酬と捉えるかは受け取る人に依存する。仕事ではないのでやりたくないことを強制はできないが、数百人規模の人を扱うイベント、お金もいただくし、コンテンツも膨らんで、必然的に作業は多くなり義務的になっていく。必要だけど人気がない作業や、時間的にも、技術的にもできる人が少ない作業は、請け負ってくれる人に負荷が偏ってしまいがち。反省が残るところ。
【様々な取り組み】( )内はメモ
【新たに挑戦したこと】
① VR美術館を使ったヴィジュアルアートの展示
(参加者さんからは大変好評、アーカイブのないNooMの中で記録を残せるコンテンツになった、オンライン交流の新たな可能性を感じた)
② クリエイターさん、エンジニアさんへの制作依頼時の約束事項を書面化
(プロ、アマが混在するPG、同じ技術を持つ人でも常識が真逆のことも珍しくないので、依頼内容、お互いの望むこと、望まないことを明確にしてトラブルの発生を防ぐ目的)
③ プレNooMの開催
(屋台参加者さんのリハーサルや、運営メンバー同志の基本認識の均一化、当日のハンドリング練習など非常に意義深かった。次回もやるならもっと活用できると思う)
④ Wolx以外のクラスの方にアンバサダーを依頼、藤井勇樹さん、森野詩織さん、水島淳生さん
(NooMはWolx勉強会発祥のチームだが、今後はクラスの枠を超えニュートラルなイベントにしていきたい、そのための一歩。運営がやや苦手とする配信PR力を強化してもらえた。)
⑤ 定期配信と直前の連日配信 20回
(イベントが大きくなり、伝えなければならない情報が多かったので、しっかりとした台本がとても有用だった。出演者が変わっても配信内容が安定した。)
⑥ 公式Twitterによる広報、432フォロワー、275ツイート
(担当者で印象が変わる。今回は次回への種まき的導入であったが、すでに可能性を感じた。)
⑦ 配信の切り抜き動画による広報 12本
(切り抜き制作を運営以外の方に依頼、ツイッター、シアターなどでCM的に利用)
⑧ NFTに触ってみる
(今後への種まきの一環)
⑨ NooMとして学園祭に参加
(グループとしてPROGRESS本体のイベントに参加、多くの刺激と学びを得たし、新メンバーを含めて行った初イベントだったので素朴に楽しかった)
【前回より増加したこと】
① チケット 250枚
(前回140枚、ZooM背景やプレノーム参加など、事前購入の特典を用意)
② 物販、6件
(前回2件、前回のアンケートにあったおつまみやスイーツが欲しいという要望に応えることができ、参加者さん、出店者さん両方に喜んでいただけた)
③ ZOOM交流部屋の出店42組
(前回15組、大きく5つのジャンルに分けた)
④ 開催時間 12時間、1日開催
(前回4時間、3日間開催)
【運営内で改善を試みたこと】
① 運営内チーム制の導入(交流会チーム、物販チーム、VR美術館チーム、広報チーム、会計チーム)
② 会議の定例制(週2回、1.5〜2時間で閉める努力、各チームは週1回程度)
③ ファシリテーター起用(小出ユカさん加入により)
④ 議事録と行動計画(アジェンダ)の整備、
⑤ 会議以外の雑談ZOOMの自粛(不在メンバーが多い状態で議論が深まるのを避けるため。ただし会議だけでは事務的なやりとりしかできず、イベント運営の娯楽性とコミュニケーションが目減り)
⑥ 運営活動定休日の導入(毎週月曜、出店者さんにも定休日をアナウンスして休む日を設けた。)
⑦ Slackの使用(PG全体がfacebookでできているので、Facebookメッセンジャーの方が使い勝手が良く定着しなかった)
⑧ チーム別&目的別メッセンジャーの導入(全体、重要、交流チーム、物販チーム、美術館チーム、広報チーム、会計チーム、動画チーム、素材専用、美術館出品者用)
⑨ 出店屋台対応の個別化と担当制の導入(メッセンジャー42組、人手と連絡の抜け漏れが発生しない工夫が必要。出店者さんは喜んくださる方が多かった。)
⑩ NooM交流部屋をZOOMのブレイクアウトルームで作る
(出店者さんの負担と運営の作業が減り、部屋の移動も楽になった)
【自分の中で目標としていたこと】
- 春のNooMの経験を踏まえて、弱点を補ってもらえそうな新メンバーを見つける
- 運営メンバーそれぞれが望む挑戦を盛り込んでイベントをデザインする
- クリエイターさん、エンジニアさんへの制作依頼時の約束事項を書面化
- ビジュアルアートの発表の場を作る
- 無事に開催し、無事に終了する。
- 冒険もする
- またやりたい!またやって!と言ってもらえるイベントにする
【秋のNooMを終えて思うこと】
一言で言えば、素晴らしかった。
チームで何かをする難しさはある、だけどその何倍も面白さが優っていた。小さい帆掛け船はたくさんの人にパワーアップしてもらい、最後は素敵な帆船になっていた。もしかしたらこの次は空も飛べるかもしれない。私の中の目標も、素晴らしい仲間に恵まれて果たすことができたと思う。この次はもっとこうしよう!今度はこれをやってみたい!イベントが終わるとすぐにそんな話が始まって、今からとても楽しみで、とても嬉しい。
コラム前編はこちら ↓↓↓
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