21年4月入会の西山慶治(ヨシハル)です。
今回がコラム初投稿になります。
普段はTwitterでの投稿が主な活動です。
今回はいつもはしない
少しセンシティブなお話を書こうと思います。
よろしければ、お付き合いください。
Twitterの投稿は毎日ルーティンでやっていて、
主に作った料理、過去に行った海外旅、家族の写真と
日記調のツイートなどをしています。
ありがたいことに、たくさんの方からいいねやコメントを
いただきます。
「美味しそうな料理ですね」
「色んな国に行っていいですね」
「ご家族本当に仲良さそうですね」etc・・。
本当に嬉しい限りです。
いただいた分、なるべく僕もお返ししようと
皆さんの投稿にいいねやコメントをします。
非常にポジティブになれる
大切な交流の時間。
今回は「家族」のお話。
主に5歳になる息子のことです。
先日も七五三の写真を投稿したら
たくさんの嬉しいお言葉をいただきました。
僕自身も我が家族ながら
素敵な写真だと思ったのでアップして
皆さんのリプにも大感謝なのですが、
単に家族惚気の気持ちだけでは無かったのです。
3歳なりたて、幼稚園に入園する手前に
息子は「高機能自閉症」の傾向がある、と診断されました。
言葉の発達の遅れと偏り、対人関係に支障があり、
活動や興味の範囲が極端に狭い。
これは人によって特性の出方が様々なので一括りにはできません。
うちの子の場合、顕著に出たのが「聴覚過敏」。
一般的に人間の耳は無意識に注目すべき音声とそれ以外のノイズを調節します。
騒がしいレストランやカフェにいても、目の前の人の話は自然と聞けますよね。
息子はこの機能が弱く、全ての音声がフルボリュームで耳に届くため、
特に外の場所に行くと強烈な負荷がかかります。
そのストレスからの逃避として、
その場に座り込んだり寝転んだり、くるくる回ったり逃げ出したり。
家の中の落ち着いた環境とはかけ離れた姿になり、
幼稚園での集団行動などとても出来る状況ではありませんでした。
支援という形で「加配」と呼ばれるサポートのスタッフさんに
側に付いてもらい、なんとか園生活を送る息子。
それでも他の子が自然と出来る
「人のお話を聞く」「順番に並ぶ」などのソーシャルスキルは
全く培われません。
藁をもすがる思いで児童発達支援の施設に行ったり
高額な料金を支払って民間療育を受けたり・・。
すぐに成果が出ることも無く、出口の見えない暗闇を歩く感覚。
身体的にも精神的にも疲れ切っていて、
夫婦仲もかなりギスギスと険悪でした。
「この子は将来自立することは出来ないかもしれない・・」
そう思った記憶があります。
変化が訪れたのは昨年の秋頃。
もうすぐ運動会。
その前の年は当然お遊戯もかけっこもボロボロで
「今年も難しいだろうなぁ」と覚悟していました。
コロナ禍なので園内は保護者立ち入り禁止な為
現状どうなってるかは先生に聞くしかありません。
そんな僕らに
「〇〇くん頑張ってますよ」
「これとこれが出来るようになりましたよ」
というポジティブな言葉をかける先生方。
「・・それどこの子の話ですか?」
聞いた当初は信じられませんでした。
そして当日。
僕らの目の前には
はつらつと行進し、整列してバトンリレーで走り、
大きな声を出しながらお遊戯をこなす息子がいました。
泣きました。
めちゃくちゃ泣きました。
それから今に至るまで、
少しボーッとしたところはありますが
すくすくと成長してくれてます。
というより
成長のスピードが速すぎて
親が追いついていない日々です。
自閉症も含めて発達障害は病気ではないので
「いつか治る」というものではありません。
今でもハンデを感じる瞬間はありますし、
今後もそれは背負って生きていくかもしれません。
ただ、
「いま育児で困っていることはありますか?」
と問われたら
「いやぁ、特には・・」と答えます。
このような経緯があるため、
Twitterで投稿している
息子の快活な写真は
過去を考えたら
ただただミラクルなのです。
2年前までは
カメラ目線できない
ピースできない
その場でじっとできない
パニック状態だったのですから。
来年は小学校。
環境もガラッと変わるので
色々混乱するでしょう。
その時は
「失敗してもいいんだよ」
「どうしても無理なら逃げてもいいよ」
「君が輝ける場所を一緒に見つけよう」
PROGRESSで得た
「トライアンドエラー」のマインドを持って
一緒に歩んでいこうと思います。