2020 5月入会アリスカーナ所属の米倉八潮と申します。
今日はデザインとアートの違いというお話を書いてみようとおもいます。
デザインとアートこれは似て非なるものですが、デザインの中にアートを内包している場合もあるし、アートの中にデザインを内包している場合もあります。
ですが、根本的な部分でデザインは設計、計画というロジカルな概念があり、アートはエゴの開放だと考えています。
現在デザインという言葉はかなり広義に使われていますが意匠としての意味として使われているケースもよくあります。単純な見た目ですね。
では、デザインって何なの?って話を僕なりの考えを書いてみることにします。
僕はグラフィックデザイナーという職業を生業としています。日本語で表現するならば視覚情報伝達ですね。
まず、グラフィックデザインには目的があります。誰が誰に何を伝えたいのか、その目的のためにロジックを構築していきます。
アートであれば湧き上がる思いを自分の好きなように開放すれば良いのですが、デザインの場合は誰と誰の間にどのような表現で最適なコミュニケーションを設計するかということを考えていきます。つまりは自分が作りたい物を作るという発想ではないんですね。
例えばロゴを制作する場合ですが、まずはクライアントのことを良く調べ、ヒアリングを行います。
どういう社風なのか?歴史があるのか?どういう人たちが働いているのか?どうなっていきたいのか?どう思われたいのか?
その上でクールな表現なのか?力強さなのか?可愛らしさなのか?最適な答えを探していきながら次はそれを見て受け取る側の視点からも検証していきます。
会社の顔であるロゴが発する情報が適切にエンドユーザーに伝わっているのか、それが適切なコミュニケーションとなっているのかと設計していくわけです。
センスという言葉があり、確かにそれもあるのですがセンスの前に膨大なロジックを積んでいるからこそ強いデザインが生まれます。
例えばみなさんもサムネを作ったり何かロゴを作ったりすることがあると思います。
その場合自分はどう思われたくて何を伝えたいのか?それを見て人はどう思うだろう?ちゃんと伝わるかな?ということを少し考えてみるとより多くの人に伝わる強いデザインができるのではないでしょうか?というお話でした!ではまた。