Roderick Randomで気づいた YouTube大学との共通点

執筆者 | 22/02/01 (火) | コラム

中田敦彦さんがPROGRESSメンバー限定のbarをOPENする。

お店の名前は「Roderick Random」(ロデリック・ランダム)

PGメンバーの名村孝太さんが提案したこの名前は、小説「ロデリック・ランダムの冒険」から来ている。

 

バーテンダーには、たくさんの立候補者の中から2人、方波見哲朗さんと、若林翼さんが任命された。

彼らは、中田さんや、多くのPGメンバーから信頼されているのが、日々のHRやコメントから、はっきりと感じることができる。

僕からすると、才能に溢れているようにしか見えないお二人も、バーテンダーは未経験。

Roderick RandomがOPENするまでの間は、自由が丘でbarを経営されているPGメンバーの森田英介さんから、スキルや心構えなどを1から教わっている。

森田さんは、言葉だけで教えるのでなく、実践できる場所として、彼のお店も使わせてくれている。

週一回、毎週日曜日、16時から。

蔓延防止などに合わせて、対策をしながら森田さんのお店を『Roderick Random』とし、PGメンバー限定でお酒を提供してくれている。

店内は、カウンターに6席ほどあり、カウンターに座ったお客様の後ろには、5名ほどなら余裕を持って座れるテーブル席がある。

1月30日(日)  4週目(4回目)。

16時に合わせて入店すると、3名が穏やかな笑顔で迎えてくれた。

ジャケット、ネクタイを着用し、落ち着いている雰囲気。

この一ヶ月で慣れたのか、緊張している様子はなく、方波見さんと若林さんの2人は堂々としている。

森田さんは、いつもの笑顔で、営業出来ることを本当に楽しんでいる様子。

店内の照明は、安心する暗さで、バーテンダーの後ろに並べられているお酒のボトルは、スポットライトに照らされている。

BGMは、声を邪魔しない程度に流れている。

お酒の香りも、店内を包むように漂っている。

barはお酒を飲むだけではなく、時間や空間を味わっていると聞くが、その意味を少し理解できた気がした。

席に案内され、上着を預かってもらった。

 メニューを見させてもらうと、40種類ほどの名前が並んでいた。

 確か、初日は20種類未満からのスタートだったので、この一ヶ月で約2倍に増えていることになる。

・ウイスキー

・ウイスキーカクテル

・カクテル

・シェイクカクテル

・モクテル(ノンアルコールカクテル)


お酒を頻繁に飲むわけではない僕でも、飲んだことのある「ジントニック」や「モスコミュール」。

名前は知っているけど、飲んだことがない「カンパリソーダ」。

初めて名前を聞く「シンガポールスリング」や「チンザノ」。

 

味がわからないのに、メニューを見ているだけで、ワクワクしている自分がいた

このワクワクは、子どもの時にスーパーで見たソフトドリンクコーナーに似ていた。

飲んだことがないけど、カラフルな色の液体を見て欲しくなり、親にねだった記憶が蘇って来た。

間もなくアラフォーになる男が、大人の空間にいるのに、子どもの時の心境を思い出すとは、考えてもみなかった。

飲み慣れていない僕は、正面で微笑んでくれていた若林さんに、教えてもらい「シンガポールスリング」を一杯目にお願いした。

ジンをベースにしたお酒で「すっきり」か「甘め」かを聞かれた。

メニューに載っているだけで、約40種類。

それに加えて「すっきり」や「甘め」などがある。

お酒の量や組み合わせを考えると、相当な数だ。

それを2人は、この一ヶ月で覚えている。

 

いくらメンタルマッチョな二人とはいえ、覚えてないと、微笑みながらカウンターには立っていられないはずだ。

方波見さんが、僕のドリンクをシェイクしてくれた。

ライトに照らされながら、シェイカーが振られ、氷の音が店内に響き渡る。

BGMが大きくないのは、話し声の邪魔にならないためではなく、シェイカーの音をBGMとして奏でるためなのかと思えた。

さりげなく、細部まで行き届いている、森田さんの空間づくりは、五感を通して伝わってくる。

そして、相当の勉強と練習を繰り返して来ている、方波見さんと若林さんの本気の姿勢。

 

「barはお酒を飲む場所」と前まで思っていたのに、一杯目のカクテルが僕のところに届く前に、3人の熱い想いと覚悟が、届いてきた。

「練習をして、出来るようになればなるほど、森田さんの凄さがわかってきます」と、若林さんが話してくれた。

「実際に自分で作ってみることで、どれだけ手間暇がかけられているかを知ることができてます。出来ることが増えるたびに、課題が見つかっていきます」。

課題があると思いながらも、今できることをやる姿は、まさに中田さんを彷彿とさせるものがあった。

先ほど知ったばかりのカクテル「シンガポールスリング」を頂いた。

そして、シンガポールスリングが、何かを学んだ。

その時「学ぶって、楽しい」の意味をようやく理解することが出来た。

 

同時に、Roderick Randomは、YouTube大学のコンセプトと同じということに、今、気づいた。

これまで僕は、学ぶことは、本を読んだり、セミナーなどで話を聞くこと、と思っていた。

しかし、それは間違っていた。

 

PROGRESSに入会して約一年間、中田さんを近くで見させてもらっている。

本を読むだけでは学んだことにはなっていない。

それは「知る」だ。

実践(アウトプット)することで初めて身になっていく。そこまで出来て、ようやく「学んだ」と言えるのだ。

 

新しいことを知り、覚え、実践出来るようになることが「学ぶこと」。

そして、出来なかったことが出来るようになるのが「楽しい」のだ。

それがYoutube大学のコンセプト「学ぶって、楽しい」の意味だということに、今さら気がついた。

中田さんは「メンバーが集まって、楽しめるbarを作りたい」と表向きでは言っている。

 

しかし、本当は、PGメンバーが身を持って「学ぶ楽しさ」を経験できる場所を、作ろうとしているように思えて来た。

 

バーテンダーのお二人は、これまで知らなかった空間づくりやお酒を知り、実際にお客様へ提供していくことで、学ぶことを楽しむ。

 

Roderick Randomへ行くPGメンバーは、最初はどんなお酒なのか分からない。

だけどメニューで知り、飲むことで徐々に分かっていき、感想を伝えたり、お酒を知らない人が隣にいたら、教え合うことで、学ぶことを楽しむ。 

冒険をしなくなった大人でも、楽しく学べる場所がここにあった。

 

これは、僕だけが感じたものかもしれないです。

ただ、この感じたことをアウトプットすることで、僕の学びになりそうなので、ここに書かせていただきました。

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ただお酒が飲める場所ではない。「学ぶって、楽しい」を体験できる場所。

Roderick Random

https://www.facebook.com/groups/1196386067176973/permalink/2106515906163980

執筆者 | 22/02/01 (火) | コラム


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