「四十九日DAYS 」PART2

執筆者 | 22/03/19 (土) | コラム

ご挨拶

こんにちは。

2020年12月入会の

小北世史子(こきたよしこ)です。

 

わたしは

いままで二十数年間

薬剤師をしてきました。

 

その経験のなかで

あることを「どうしてもやってみたい」と

思うようになりました。

 

それは

遺されたときに支えになるもの

をつくることです。

なぜこのような活動を

はじめたかというと

 

これまでのなかで

印象的なことがあったからです。

 

(6つに分けてお話しします)

~1.つくりたいと思ったきっかけ~

~2.「四十九日」という時間~

~3.知られていない「四十九日」~

~4.いのちのはかなさ~

~5.悲しみだけではない別れ~

~6.これからの夢~

 

⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙

前回は「作りたいと思ったきっかけ」を

お話ししました。

 

今回は「遺されたときの時間」と

「四十九日DAYS 」についてお話しますね。

 

~2.「四十九日」という時間~

 

相談されてから二ヶ月たって

 

お姉さんが急死した方と

ふたたびおはなしをすると

 

ポツリと

「お姉ちゃんは亡くなったのよね・・」

とつぶやかれました。

 

 

そのようすをみて

「ひとって、二ヶ月たつと

別れを受けいれていくのかな・・。

 

二ヶ月って

だいたい七日×七週間

 

あっ

四十九日ってこういうこと!」

はじめて気づきました。

~3.知られていない「四十九日」~

 

そこから

「四十九日」に興味をもって

しらべてみたら

「四十九日」って、じつは物語でした。

(法要はその物語の一部だったのです)

 

どんなお話かというと

 

亡くなった方は

「あの世」にむかって旅にでます。

 

その「あの世」が

どんな世界なのかを決めるために

四十九日かけて

「この世」でのおこないを審判する

 

というお話です。(宗派により諸説あります)

 

審判は七日おきに7回あります。

 

 

その審判に「この世」から

『情状酌量』の声援をおくるのが

法要なのです。

 

 

こう考えると

法要も参加している気がして

お経の声にも力が入りませんか?

 

 

そして

最後の四十九日目には

次がどんな世界になるかを決める

とても大切な審判がはじまります。

 

 

それで親族、皆があつまって

最大の声援をおくっている

というわけです。

だから「四十九日」と言われ

その法要は

いまでも残っているのです。

 

 

でもね

 

 

これって

よくかんがえると

 

 

法要することで

ひとりのお坊さんが

週に一回、遺族を見守っている形に

なっていませんか?

 

 

遺族が一人きりに

ならないようにしている・・。

気になってお坊さんにきいてみると

 

「四十九日たつと

家族の後追い自殺がぐっと減るので、

そのため、「四十九日」まで

忙しくさせている」と

 

おしえてもらいました。

 

 

「四十九日」って

遺された方のためのもの?

 

 

わたしがほしいと願った

”遺されたとき支えになる”ものが

「四十九日」のなかにあった。

 

そのことにとても感動しました。

でも、わたし

そんなこと今まで知らなかった。

 

 

「いまこれを知っている人

どれくらいいるんだろう?」

 

 

そう思って

いろんな人に話してみると

 

「知らなかった。おもしろいね!」

ほとんどの方がそう言われました。

 

 

「知っている人がほとんどいない・・」

 

 

お葬式の後、「四十九日」の法要まで

何も関わりがないと

 

わたしが見た遺族のように

混乱する2ヶ月を

一人にしてしまうことになる。

 

それだと、せっかく

遺族を支える形を持っていても

活かせない。

 

 

わたしや出会った遺族のように

遺されたときに

信頼できる支えを必要とする人は

きっといる。

 

 

このしくみを活かしたい。

 

もっと親しめる

「四十九日」にしたい。

 

 

そんな想いもあって

”遺されたときに支えになるもの”に

「四十九日DAYS 」という名前を

つけました。

 

今回は

私が作りたいものに

「四十九日DAYS  」という

名前をつけた経緯をお話ししました。

 

次回は、

私が出会った「いのち」について

お話しますね。

 

それでは、また明日。

執筆者 | 22/03/19 (土) | コラム


22 ビュー

読み込み中...