今日は仕事の合間に50ページ程読み進めました。
人の意思決定は得をするよりも損をしたくない感情を強く感じます。これは、狩猟採取民族だった時代に損をすることは死を意味したからです。
原始時代の人間は一歩間違って動物や別の人間の縄張りに足を踏み入れると殺されてしまいます。これは損を意味します。反対に、得をすることは新しく冒険をして今までよりも大きな獲物を得ることです。これは、今までの生活+αの物を手入れることができます。
このような損得を比べると、死ぬことの損を警戒することは一目瞭然です。もちろん、得をすることは生き残る上でプラスになるのでとても魅力的です。しかし、死ぬことは人間にとって何よりも思い恐怖です。なので、人間は利得を得るより損失回避を本能的に求めます。
そのことを前提にすると人間の意思決定が見えてくるということです。損失回避感情が強く働くということは、確率的に利得を得る可能性が高くても不合理な選択を行う可能性があります。これによって、古典経済学が仮定する合理的な人間ということに対して、様々なケースや人間の感情を交えて誤りを指摘している部分がとても面白いです。