第1回 中田敦彦独演会の感想

執筆者 | 22/04/20 (水) | コラム

はじめに

こんにちは、木谷卓哉です。

昨日、仕事を終えて帰宅してすぐに「第1回 中田敦彦独演会」のアーカイブをし、すぐに感想を書き始めました。

一晩寝てから読んでみると、「こんなもの、誰も最後まで読めるかー!」となったので、今またアーカイブを聞きながらこのコラムを書き直しています。

コラムを書く時は感情的になりやすいので、一晩寝かせるってかなり大事です(笑)

その失敗を活かし、改めて落ち着かせながら感想を書いていこうと思っています。まだ配信を見られていない方が、一人でも見てみたいと思ってもらえるような記事になれば嬉しいです。

 

‪▼独演会について、PUBLIC‬ライターの小出 ユカさんもコラムを書かれています。
中田さんのセリフや表情と一緒に小出さんの感想がまとめられていて、独演会の雰囲気が伝わってくるので、ぜひ読んでいただきたいです。
中田敦彦独演会 視聴レポート(小出 ユカさん)

 

 

中田さんの登場

会場全体に用意されたのは144席。見慣れた顔のメンバーがいつもよりも目を輝かせて、一人の男の登場を今か今かと感情を抑えきれずにざわざわしながら待っています。
ステージの照明は落とされていて、ステージの背景に映し出されている「中田大明神のロゴ」だけが、唯一の明かり。

出囃子の「中田大明神」が流れ、選ばれし144人が出囃子に合わせて手拍子をし、盛り上がるサビに合わせて、ついに中田さんがステージの真ん中に登場します!

「私がきました」

2018年8月1日に 舞浜アンフィシアターで行われた『SA-CUS(サーカス)』を彷彿とさせるセリフで登場してメンバーが歓声を挙げると共に、抑えきれていなかった温度が一気に湧きます。

十分に間を取って最初の言葉を話すことで、徐々にヒートアップしていこうという意図があったのかもしれませんが、メンバーの熱がそうはさせてはくれません。

中田さんの独演会2時間ぶっ通しで止まらなく、「座ったら最後。2時間帰ってこれない暴走ジェットコースター」

それはまるで、「世界初!安全ベルトのないアトラクション」のようでした。

独演会の感想

中田さんにとって、約2年振りとなる人前でのイベント。お客さんの前で一人でライブをするのは自身初と話されていました。

どんなことでも、どれだけ練習をしていても、2年も本番を経験していないと緊張したり、感覚が鈍るかと思います。

車の運転なら初心者マークを貼ったり、助手席に免許を持っている信頼できる人を乗せたり、慎重にアクセルを踏んだりするかと思うのですが、中田さんはそんなことをする気配を見せることすらありません。

「中田大明神」の出囃子で堂々とステージに登場した中田さんは、最初から最後までアクセル全開でぶっ飛ばします

僕がPROGRESSに入会したのは2021年1月。中田さんのHRを一年以上聞いていますが、独演会の中田さんはこれまでに見たことのない姿でした。

終わった瞬間の感想を一言でいうとすれば、「おもしろく、かっこよく、すごかった!」で、その次に言葉を付け足すとすれば「何が起こったのか覚えていないけど」です。

怒らないでください。もちろん「良い意味で」です。

「良いツッコミは痛くない」
「良いお酒は悪い酔い方はしない」
「良い唐辛子は辛くない」

そんなことが言われるように、もしかしたら良い話は、良い意味で何も残らないのかもしれないと思えてきました。

楽しくてめっちゃ笑ったはずなのですが、楽しさが凄すぎると何があったのか記憶に残らないんです!
実際に今、書きながら聞き直しているのですが、最初の話はすっかり忘れてしまっていました。

でも、これこそがエンタメの極みなのではないかと思えて来ました。

ディズニーやUSJも、見たり、乗ったり、食べたり、買ったりして、笑って過ごした後、帰宅したら、詳しいことは忘れていて「おもしろかった」という感情とお土産だけが残っていたりします。

あの現象を、中田さんは起こしているのです。

中田さんのおもしろさ

面白いにはいくつかの種類があると言われています。

Funny(ネタなどがおもしろい)
Interesting(知的・関心が湧いておもしろい)
Attractive(魅力的でおもしろい)

リズムネタが珍しかった時代の武勇伝は、Funny+Attractive に近いのかもしれません。

YouTube大学などの学べるものは、Interestuing+Attractive に近いような気がします。

今回の独演会については、Attactiveのド直球を食らっているような衝撃でした。

BGMもない。相方もいない。プレゼン資料もない。
あるのはステージの真ん中に立つ中田敦彦本人だけ。

ごまかしが一切きかない状況で、魂が込められた言葉を乱射し続ける2時間。

話に緩急の緩なんてないんです。

お笑いに大切と言われている「間」なんてものもないんです。

「2時間暴走し続けるジェットコースター」なんです。

もう見る側も必死!

会場で中田さんの原液を直接浴びていたら気絶してしまっているのではないかと思うほどのエネルギーが、アーカイブで見ているスマホの画面を通り越してきます。

3Dじゃなくて命拾いしました。

新しいことをゲーム感覚で挑戦していく中田さんの姿は、テーマパークのアトラクション的な面白さで、それに僕は引き付けられてしまっていることに気が付きました。

ジェットコースターに乗っていると「わー!」「きゃー」という声が響き渡るように、中田敦彦というアトラクションでも同じ現象が見られます。

ただ、一つ違うのは、誰よりも汗を声を出しているのが中田敦彦本人。

WinWinWiiin のようにゲストにも気を遣う必要もなく、YouTube大学のように何かの知識を伝える必要もない。

独演会では、中田さん自身が死にものぐるいで話している姿を見ることができました。

独演会とHRとの違い

中田さんが一人で話すのは毎朝のHRと同じ。ですが、僕が感じた違いが3つありました。

①メンバーが全身で堪能している
②リアクションが生で返ってくる
③中田さんが全身を使って表現している

「メンバーが全身で堪能している」

普段は耳や目だけで楽しめるHR。ですが、リアルのイベントでは全身で浴びるように中田さんの魂の言葉を堪能している様子でした。

「リアクションが生で返ってくる

HRでZoomでメンバーを見ることができますが、それらは全て無音のリアクション。
独演会では、目の前にいる144名のメンバーのリアクションや歓声を生で贈られることで、ただでさえ饒舌の中田さんを更にヒートアップさせていきます。

それはもう、中田さんが話しているのか、中田さんが喋らされているのか分からなくなるほどの熱気と興奮が、スマホの画面越しにも伝わって来ました。

「中田さんが全身を使って大きく表現」

HRでは椅子に座って、上半身の身振り手振りで表現しながら話してくれていますが、独演会ではステージの上に立ち、目の前にはお客様がいます。

熱気が高まって来た中盤から後半にかけては、その状況を活かし、普段のHRでは見られない大きな動きを使った表現も見られ、それが新鮮で且つおもしろく、もっと欲しくなっている自分がいました。

僕はこれまでに、落語、漫才、新喜劇、音楽ライブ、舞台、オペラ。
プレゼンテーションの動画ではTEDなど、いくつかのパフォーマンスを見て来たことがありますが、それらとは全く別なものを見ている感覚になりました。

映画「ジョーカー」で、主演の男性がスタンダップコメディ(マイク片手にステージに一人で立ちながら観衆に向けて話すコメディ)のシーンがあったのですが、状況はほぼ同じはずなのに、同じようには思えませんでした。

何が違うのか考えてみて分かったのが、大きく違ったのは、中田さんが話しているのは「一度聞いて飽きるようなネタではない」ということでした。

その瞬間に溢れてくる熱を伝えているんです。

以前、中田さんは音楽に憧れた理由を話していたことがあります。

「音楽は同じ曲を何度歌っても歓声を浴びることができる。けど、お笑いのネタは毎回変えないとウケない」

今回の独演会は、お笑いの域を超えた、何度も味わいたくなる音楽のような領域に達しているのではないかと思えて来ました。

独演会の感想を投稿しよう

独演会が終わって1日経過しようとしている今、PGの鍵アカTwitterを見ると、ハッシュタグとともにたくさんの感想がシェアされ、一人一人の投稿から熱気と興奮が伝わってきます。

▼Twitter
#PGHR感想
#中田敦彦独演会

本で読んだ内容を話すことで理解が深まったりしますが、それと同じように、ライブの感想も誰かに話したりシェアすることで、忘れにくく(思い出しやすく)なります。

僕は、独演会のことを「座ったら最後。2時間ぶっ通しで帰ってこれない暴走ジェットコースター」と書いていますが、中田さんが芸能界の首領を目指しながら作っているのは、オリジナルのテーマパークのように思えて来ました。

唯一他のテーマパークと違うところがあるとしたら、面白くなるかどうかは、参加しているメンバーにもかかっているということ。

HRや独演会でもわかるように、中田さんはご機嫌になるほど話が面白くなっていきます。

ご機嫌になる条件は、お金を積まれるとか、お酒を注がれるとか、若い女性に囲まれるとか、そんなことではないんですね。

「今ある祭りに積極的に参加して楽しんでいるか?」
楽しんでいる人の姿が、エンタメを提供する人にとってエネルギーになるんです。

人はお酒を飲んで陽気になることでたくさん話しをしてしまうように、積極的に祭りに参加して楽しむことで、中田さんは喜び、面白いことを考え、また新たな祭りを開いてくれます。

中田さんを幸福に洗脳すればするほど、おもしろいことができるようになっていくのがPROGRESS

ということで、チケットの宣伝をしておこうと思います。記念すべき第1回となる中田敦彦独演会、まだ見ていない人はぜひ堪能してみてください。(宣伝下手すぎw)

ライブ配信動画は6月20日(月)23:59までアーカイブ視聴が可能です。
配信チケットの購入はこちら

「座ったら最後。2時間帰ってこれない暴走ジェットコースター」の次に出来上がるのは、どんなアトラクションなのか、まだまだ楽しくなりそうです。

あとがき

配信で見た僕の一個人の感想を最後まで読んでいただきありがとうございます。

会場の雰囲気や「座ったら最後。2時間帰ってこれない暴走ジェットコースター」など、想像で書いた言葉もありますが、これでも昨夜書いた内容よりは、だいぶ落ち着いて書き上げることができました。

「WinWinWiiin」「独演会」

たくさんのメンバーのサポートがあって楽しむことができました。ありがとうございます。スポンサーになってくださったメンバーの方にも本当に感謝しています。

今はまだ、見て参加することや、コラムで感想をシェアすることでしか参加できませんが、いつかは運営をサポートできるメンバーとして楽しめる一人になってみたいと思えて来ています。

「学ぶってたのしい」
「生きててたのしい」

など、何度も教えてもらえていますが、中田さんやPROGRESSから得られている一番の学びは「必死で生きるってたのしい」です。

あまり感情を表現するのが得意ではないですが、これからも積極的に参加して楽しませていただきます。

次はコラムではなく、会場で声を届けます!

執筆者 | 22/04/20 (水) | コラム


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