商品撮影を通して学んだ、“売るお店”の凄さ

執筆者 | 21/03/26 (金) | コラム

個人的に「人脈」っていう
言葉や概念が好きになれず
「繋がり」って表現を好んでいます。

一昨年の今頃、積極的に参加していた
名刺交換だけの交流会にはもう疲れ、
ビジネスビジネスした希薄なものではなく
「個人としての繋がりが良いなぁ」と。

そして昨年PROGRESSに入会したら
“繋がり”を求めている人がいっぱいいて
“私という個人”として認識した上で
サロン外の交流にもお仕事にも繋がり
この上なく有難いと思っています。

ビジネスライクな人脈の広げ方も、
決して否定するつもりはなく
ただの好みの話なのですが…
例えば多くのニーズに応えているお店って
根っこから本質的というか
顧客への姿勢が凄い!と感じます。

今回は、そういったところから
私がPROGRESSの中と外の両方で
学んで来たことを共有します。
多くのメンバーと交流をしていても
今一歩、思うような形に繋がっていない場合の
何かしらのヒントになればと思います。

改めまして、こんにちは。
2020年5月入会の、桑原麻利萌です。
大阪在住のフォトグラファーです。

撮影については
メンバーさんのプロフィール写真の
イメージがあるかもしれませんが
案外、商品写真も撮らせて頂いています。

ピンバッジ

ワッペン

マスク

キーホルダー、ポーチ

タイピン

リング(販売終了) →お披露目配信

PROGRESSでメンバー間の物販が解禁された時
とっても心躍ったことを覚えています。

物販のための撮影って、めっちゃ面白いです。
自分が撮った写真が楽天ランキングに並ぶと
自分が売ってる物でも自分の成果でもないのに
わーっ!!良かった!!って嬉しくなります。

何が面白いって、
「品質とコスパが良い商品」で
「見栄えが良い写真」だとしても
売れるとは限らない、ということです。
だからこそ「売るためにどうするか」
考える工程に関われるのが面白くて
学びも多いわけです。

私は普段、
楽天市場に出店されているショップの
年間のアワードを受賞されているお店でも、
あれこれ試しながら苦戦しているお店でも、
いずれでも商品撮影をさせて頂いていて、
やはり決定的な違いを感じています。

それは一見すると分かり辛いのですが
顧客の立場になって比べると分かります。

例えば体験価値
モノが溢れているこの時代に
それでも「買いたい」と思って貰うには
購入するモノだけでなく購入する体験に
価値を置けているか、というところです。

要するに、飲食店であれば
“そのお店の料理”を購入したいのではなく
“そのお店に素敵な仲間と行って
食事していることをSNSで発信する体験”を
購入したい、というニーズへの回答などです。

であれば
「どんなモノを提供出来るか」というより
「どのような体験価値を生めるか」と
考える必要があります。

その一つとして、ストーリーがあります。

“どういう人”によって
“どういう思い”で作られたものなのか、
“どういう経緯”“どういうビジョン”があり
動いていることなのか、
それらのストーリーは
価格や品質以上の価値を作ったり
“届けたい人に深く届ける”上で効果的です。

ストーリーがあることで、
“モノを買う”のではなく
“このストーリーから生まれたモノを買う”
体験へと昇華されます。

ただ、ここまでは
ある程度の人やお店が考えている範囲で
ちゃんと意識出来れば
ある程度の顧客はつきます。

決定的に“ここが違う”という差は、別です。

そして、それはビジネスに限らず
その“人”自身の発信も
(TV配信でもYouTubeでもブログでも何でも)
根本的には同じだと感じています。

それは、結局のところ、
・顧客目線に立てているか
・熱意があるか
・信用があるか
この三つです。

「この商品を多くの人に届けたい」
「このサービスを社会に広めて
多くの人の役に立ちたい」という、熱意
「この人だから仕事を依頼したい」
「他店にもある商品であっても、
このお店から買いたい」と言われる、信用
それがあるか無いかは、
とても大きな差になります。

高く評価されているお店というのは、
徹底的に顧客目線です。
仕入れの段階でとても品質に拘り、
WEBページも顧客目線で練られ、
SNSからの導線も分かりやすく、
プロモーションもとにかく試行錯誤、
カスタマーサポートも丁寧な対応で、
熱意と信用を積み重ね続けています。
結果、「このお店で買いたい」と
思われるようになるのも納得です。

PROGRESSでイメージしても同じです。
全く交流していない相手や
信用がまだ無い相手から
熱意だけの押し売りって、怖いです。
それが“ビジネスライクな人脈”を求める人と
“個人としての繋がり”を求める自分との
温度差なのかな、と思います。

また、信用は積んでいたとしても
「取り敢えず売れそうだから仕入れた」
「見栄えの良い写真を載せておけばいい」
という安易な心持ちも、
他者には潜在意識下でも伝わります。

そして、熱意も信用もあったとしても
ニーズが無いものを売ろうとしていたり、
他者目線ではなく自分の承認のためだけに
求められていないものを発信したりすると、
「この商品は求めてないかなぁ」
「あなたの魅力はそこじゃないのになぁ」
となってしまい、ファンも顧客も遠ざけます。

三つとも揃えるのは、シンプルだけど
なかなか難しいことが分かりますね。

「このお店で買いたい」
「この人のYouTubeを応援したい」
「この人に仕事をお願いしたい」と
そう言って貰えるようになるまでには
地道な積み重ねが必要ですが
結局それが最良の近道でもあります。
(私自身、自分に言い聞かせています。)

「そもそもこの商品は求められているか?」
「売り方は顧客目線か?」などの視点があり
「必ず売る!」「満足して貰う!」と熱意もあり
信用出来る人なら、業種が何であれ個人として
私も撮影のご依頼でもご相談でも
力になりたいので、熱が入りますし
長期的な関係を築きたいとも思えます。

でも一緒に仕事にまでならなくても
地道な努力で信用を積んだり、
他者目線に立てて熱意もある、
そういう発信者がもっと増えたら
益々面白いし、応援したいなと、思います。

読んでくださってありがとうございました。
あなたの何かに繋がりましたら幸いです。

執筆者 | 21/03/26 (金) | コラム


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