progressとわたし

執筆者 | 22/11/16 (水) | コラムコンテスト

ここ1年以上教授とまともに話したことはない。これが私の現状である。この研究室に入った2020年はこんな関係ではなかった。この教授は2020年から新しく教授として赴任してきた方で、私は研究室の立ち上げを行う初期のメンバーだった。当初はお互い気を使いながらも雑談を通じて頻繁にコミュニケーションをとっていた。この良好な関係が変化し始めたのは半年後で、コロナ感染症による学校閉鎖に伴い装置の搬入が大幅に遅れ実験が始められたのは10月になった。11月に中間報告があり何かしらの成果を出さなければという思いと奨学金返還免除のためにも早く結果を出したい思いから、私はすごく焦っていた。その結果、多くのミスを犯し教授からの私への見る目は変わった。それからは私の行動・発言に対して嫌味を含めながら全否定してきた。これは自分の失態が原因なので我慢していたが、限界に達し2021年5月に爆発した。教授の嫌味に対し全力で反撃しバチバチの関係になったためまともな会話は無くなった。つまらない日々を過ごしていた時にprogressに出会った。Youtube大学は大好きで見ておりトークチャンネルのあっちゃんの勧誘動画に魅了され、惨めでつまらない毎日を少しでも楽しみたくて入学を決意した。HRであっちゃんが話す出来事に対する深い考察や向き合い方を勝手に自分の日常へ反映し、自分の研究生活に誇りを持つためにはどうすべきかを考えた。そこで、2022年4月から新しく助教が来ており、思い切って教授と進めていたテーマを辞め、助教の研究テーマを行うことに決めた。修士修了まで残り10ヶ月しかないが焦らずに実験データを確実に集め、一歩一歩前に進みたい。今はまだ教授と楽しく話す気にはなれないが、あっちゃんが現在進めている高校の同窓会のように、時間が経てばもう一度会って話したいと思えるかもしれない。その時は、同窓会を主催し教授と仲直りするふりをしてピラミッドの頂点に立ちたい(笑)

執筆者 | 22/11/16 (水) | コラムコンテスト


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