progressと私

執筆者 | 22/11/22 (火) | コラムコンテスト

progressは、本当にありがたい存在だ。

親友を亡くした。
会社の同僚で同い年だが、半年先に入社していた彼女を私は姉のように思っていた。
仕事を早く終わらせ、買い物したりファミレスでずっとお喋りしていた毎日だった。
彼女がおめでた退職した後も、家族ぐるみでしょっちゅう遊んでいた。
そんな親友を、突然に近い形で失った。
心にぽっかりと穴が開いて、なにをしても埋まらないのに時間が過ぎていく。
仕事して、家帰って、ダラダラして寝るだけ。
そんな時にあっちゃんをYouTubeで見た。惹かれて動画を漁りまくった覚えがある。
最初は“月額6000円は高すぎるっ!”と思っていたprogressも、YouTube大学生観覧にまんまと吸い寄せられ入った。

最初の観覧は、入学した翌日だった。
知り合いと食事の約束があり新宿にいた私は、観覧募集の投稿を見て行きたくてしょうがなかった。
知り合いに頭を下げて約束を延期してもらい、最後の一枠に滑り込み観覧に行くことになった。
乃木坂からお店までの道のりは、不安と期待の混じったドキドキが心を埋め尽くした。
初めて見るあっちゃんは、キラキラしていて迫力があり場の雰囲気とともに圧倒された。
「初めて来た人いますか?」と言われて手を挙げたが、何をしゃべったか覚えていない。
終始フワフワしていたようにも思う。
今でも乃木坂駅を降りるとなぜか胸が高鳴る。

pg内で少しずつ知り合いも増えてきたころ、コロナが来た。
pgもオフラインからオンラインへの切り替えを余儀なくされた。
そこから実際に会わないと知り合いになれなかった人とも知り合いになり、さらに友達になった。
メンバーの呼び方も名字からあだ名になり、距離がぐっと近くなって声をかけてもらえることも多くなった。

入った当初は、この場所で友達ができるとは思ってなかった。
入る前の寂しさは、もうない。


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