progressとわたし

執筆者 | 22/11/22 (火) | コラムコンテスト

「死にたい」「消えたい」
 寄せられる、心の声。
 
 私は保健師。
 いのちのSOSに向き合い、その人のもとへ駆けつけます。
 
 病気、子育て、障害、介護、貧困、虐待、DV、ゴミ屋敷、ひきこもり、孤独。
 
 生きづらさを抱えた人たち。
 元々大変だった状況が、コロナ禍でさらに深刻になっていました。
 
 つながりの断絶、失業、休校、福祉サービスの停止は、ストレスを高め、人々を追い詰めていました。

 
 感情労働。
 
 保健師とはいえ「死にたい」という思いを受け止めることは容易ではありません。
 信頼関係が結べないことや、解決の糸口が見出せないこともあります。 
  
 うつになり仕事を休むスタッフが相次ぎました。残るスタッフに負担が重くのしかかります。 

 

・・・もう限界。
 
 それでも現場に走らなければなりません。
  
  
 家庭でも、感染対策のため、家族と生活を分離しなければならないことが増えました。
 
 家にいながら、ひとりぼっち。
 何気ない会話で笑う日常が消えました。 
 涙が溢れました。
 

 そんな時、私を支えてくれたのがprogressでした 。
 仕事の帰り道、すぐさまHRをアーカイブ。 
 あっちゃんの火の玉は、私に明日も戦場に向かう勇気をくれました。

「まだやれることはある」
「強くて優しい人になる」
「みんな大好き」
 挫けそうになったらpg-ismを心の中で呟きました。 
 
 マスクを外して笑いあえる、メンバーとのzoom交流。
 「あっちゃん大好き」で繋る連帯感。
 pgの優しく温かい文化が、私を癒し、励ましてくれました。
 
 
 相手を好きになる。
 いいところが必ずある。
 その人のやりたいことを応援する。
 
 気づいたら、家庭でも、職場でも、いのちの現場でも、以前よりいいサポーターになれている私がいました。
 

 ありがとう、progress。
 
「人は何者にでもなれる、いつからでも」
 
 これからもあっちゃんの火の玉をもらいにいきます。

    そのパワーを源に、困難を抱える人の人生に小さな光を灯せる存在になれるよう、一歩ずつ前に進んでいきます。


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