「愛深き故に愛を捨てた男…」
その名は聖帝サウザー!!!!!
北斗の拳に登場する簡単に
言えばケンシロウの敵役です。
この愛深き故に愛を捨てた男…
サウザーの場合は愛する師匠を自分の手で
意図せず葬ってしまった悲しみを受け止められずに
それならば愛など要らぬわっ!!
と言うことで、悪の暴君と化していくという
現象なのですが。
ワタシは経営者という立場上
会社組織をずっと見て来ている中で
この愛深き故に○○現象を拗らせてしまう人々が居ます。
そんなお話をしてみようと思います。
1、愛深き故に体勢批判
会社愛が強すぎて自分の信じる正義に
会社を何が何でも誘導しようとしてしまう勢。
そして願いが叶わないと知ると激しい憎悪に包まれてしまう
愛深き問題を勃発させてしまう特性を持つ。
会社の諸判断って個としての正義の追求では無くて
会社にとっての最善の選択を繰り返すことなので
個人の見解だけでは
見えないものがあり大変理解していただくことに難儀します。
愛深きなのはとても嬉しいことですが
何の目的のために在る集団であるのか…
そして自分の役割や立場はどうで在るのか…
これを冷静になって見る。のは大変重要なのですが
暴走すると引き返せなくなり最後は非常に悲しい
幕の引き方になっていってしまうことが多いです…
2、愛深き故に草むしりに精を出す男…
人がやりたくないことを率先して実行できることは
大変素晴らしい。誰がどう見ても素晴らしいしか無い。
しかしながら、自分に与えられ求められた仕事を半分に
草むしりに従事し始めたら要注意。
最初は愛情を持って純粋に始めたことであろうと思う。
しかし、いち早く褒められることを見つけてしまった。
そして、それを欲してしまう。
草むしりに100%の評価を下すことは出来ない。
何故なら此処は会社であり、君は社員であるのだから…
3、愛深き故に人々の苦情を勝手に代弁する女…
人が上司に怒られている様を見ると、嫌悪感を抱きます。
それは経緯や内容の問題では無く
強い者が弱い者をイジメているように見えるからです。
ハラスメントの問題は非常にデリケートな問題ではありますが
あくまでも最も大事なのは本人がどう感じたのか?です。
しかし、この代弁するパターンというのは
“心配”という愛深き問題が拗れます。
自分の気持ちを、その現象に乗せてしまうのですね。
自分がその事を嫌だと思う気持ちを
その現象をお借りして訴えたい。そんな状態であります。
当の本人達は何も思っていないのに第三者が激怒している。
そんなカオスな状態は、意外に良く見受けられる現象です…
こんな3例を記しましたが…
皆、愛深き故になんです。最初は。そこに嘘はない。
しかし他者の為から、いつしか自分の為に変貌していく。
そんな心理の表れなのかなぁと…
そんな事象の数々を目の当たりにしてきて思います。
そんなときいつも思うのは…非常に残念だという気持ち。
本当にこれしか無いんです。
愛深き故に呪われた人々を是正するというのは
恨みも買います。それでも仕方がない。
しかし、大事なのは
そうなりにくい文化や仕組みを作ること。
それはワタシの仕事。
サウザーだけが悪かった訳ではない。
ワタシは、そんな風に思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。