悪役というポジションの使い方

執筆者 | 21/05/01 (土) | コラム

はい、ということで今回はですね悪役というポジションの使い方というテーマでお話していきます。

普通に犯罪とかする悪はダメですけど、悪役っていうのは必要なことが割とありまして。

会社とかだと、なんか上司とか役員とかそういう奴らがですね、悪役ポジションっていうのを取るわけですそれでまぁ組織として最低限成り立つんですけど。

 ところがプログレスみたいな利益関係のないフラットのコミュニティに置いておいてはですね、全員正義のヒーローになっちゃうんですね。

 全員正義のヒーローっていう状態は割と日常生活のいろんな場面で発生しまして、例えば環境問題について考えましょうみたいな会が開かれたとしたら。

 環境問題は大切な問題だし地球が破壊されるのは良くないからみんなエコな生活しようみたいな、具体性ゼロ、内容ぴよぴよ、小学生のホームルーム。って感じの状況になるんですね。

 じゃあ、お前車乗るなよ、っていうところで全ての話が終わると。

 エコな生活をしてるっていう自尊心の満たし方が最高にハピネスだから私はロハスな生活しますよ。て言うんだったらまあ分かるんですよ。お好きにどうぞって感じなんですけど。

 だからみんなもエコな生活しようぜ!!!!

 みたいなことを言われるとですね。 まずはお前が勝手に一人でやれよって僕は思っちゃうんですね。

  で、 この空気を吸って綺麗事をはくっていう空気きれいごと清浄機人間なんですけど、割と日常に頻繁に現れる迷惑ヒーローなんですね。

 これ何が一番タチ悪いかって言うと本人は全く悪気ないですし、別に害があるかって言われるとないんですけど。これ反論のしようもないっていうのがタチ悪いんですね。

  会社の会議とかでも、 なんか最近 給湯室の使用状況が良くないですよとかなんかもうちょっとみんなきれいにしましょうねみたいな、それはその方がええに決まってるわなっていう議題が上がった時の結論って、全体に周知してみんなで守りましょうみたいな結局それって何もしてないんじゃないっていう結論に至るんですね。

  なんでそんな結論に至るかって言うと原因究明して誰が責任の所在を持ってるのかっていうのをはっきりさせるって言う「嫌な奴な行動」を誰もやりたくないからですね。

 私は誰からも愛されたいです、ちやほやもされたいです、でも自分は責任負いたくないです。

 みたいな レベル1の勇者みたいなメンタリティのやつらしかいないからなんですよ。

 これレベル1勇者を放置すると結構面倒くさくて、 レベル1勇者は綺麗事空気清浄機なんで、 全体の空気がきれいごとに包まれて何も物事が決まらないって言う、ぴよぴよ会議、ぴよぴよグループが誕生するんですね。

 全員がこれやりたいよね、あれやりたいよねあれやると楽しそうだよね、みたいな、 自分は一切責任を負うつもりはありませんけども、 万が一意見が通った時に俺が意見言いましたからって言う。とったどーみたいな。そういうイキリかたをしてきてですね。

  村の人たちがレベル1勇者すげーみたいな空気になっちゃったりすると。

こういう組織って最終的にあの普通に瓦解するんですね。なんせ勇者まだレベル1なんで。魔王の幹部みたいなやつ来た時に一瞬でやられるっていう。

 綺麗事村では全員で空気を吸って綺麗事を吐いて、 はぁ~~~今日も空気が気持ちいいねみたいなこと言ってると。

  そんなことは小学校の道徳の授業で終わらして欲しいなって僕は思ってるんですけど。

で集団で何かをするっていう時って必ずリーダーが必要なんですね。これはもう必ずです。リーダーの存在しない組織は成り立たないです。

  じゃあそんな感じでなんかレベル1勇者がですね、俺なんか魔王倒したくなってきたかも、でも俺レベル低いからみんなの中から強い冒険者集めたいかも。

 みたいにリーダーポジションを取ろうとしてるってなった時には、これ早めに止めた方がいいですね。強い冒険者でいい人みたいな人がですね割とそのレベル1勇者を助けたくなって寄り添ってですね、 無駄な時間を使ったりするとまあ集団全体にとって損失なんですね。

  そういう時って自分が敵キャラクターになって 、最初のダンジョンのボスぐらいの感じで「なんでそれがしたいの? 何が目的なの?ゴールはどこなの?そのアクションで大丈夫なの?時期は今なの?」って感じでゴリ詰めした方がいいですね。

  こういう事って別に難しいこと聞いてるわけじゃなくて、基本的な5W1Hを ただ聞いてるだけなんですね。

  本当にアイデアを形にする上で最初のボスみたいな基本中の基本の質問をしてるだけ。

  よくあるのがWhatしかないアイデア。「これをしたい!」みたいなやつ。

 「ファッションショーしたい!」「なんか楽しいことしたい!」

  っていうやつですね、 こういうふわっとしたアイデアを言ってる人って人生で100万人ぐらい見ることあると思うんですけど。

  何でやりたいの? いつやるの? 誰がやるの? どうやってやるの?あなたがリーダーするの?

って質問を投げる作業ってめちゃくちゃ大事なんすね。

 この基本的な質問をしないと、集団がレベル1勇者が しめる、綺麗事空気清浄機村化しちゃうと。 

 そうならないためには自らが嫌われ役を買って出てそんな意見くそだよと言う必要があるんですね。当然何でもかんでも否定すればいいってもんじゃないですけど、同じように何でもかんでも同意したり、沈黙すればいいってもんじゃないんですよね。

 悪役を買って出る。マイナスのポジションを取るっていうのはじゃんけんで言うところのちょきが使えるって事なんで、 他のグーとパーだけで人生を歩んでる人よりも大分じゃんけん勝ちやすいですよ。

  まあ言葉遣いとかは丁寧にやった方がいいですけど、マイナスのポジションを取るとかマジレスをして場を冷めさせるって言う、こういうコマンドもぜひ身につけて頂けたらなという風に思います。

 レベル1勇者に「まず、スライム倒しておいで」って言う勇気。

執筆者 | 21/05/01 (土) | コラム


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