オリエンタルな不老不死

オリエンタルな不老不死

※5月20日追記下記内容について、ギルガメッシュ叙事詩のあらすじ部分については、矢島文夫 訳「ギルガメッシュ叙事詩」に依拠しています。特に太字斜体部分については、矢島先生の訳の引用ないしは再構築となります。ご了承ください。   こんにちは!第一印象がラズベリー賞でお馴染みの私です(よくわからなかった方は、5月19日のホームルームをご覧くださいね)。 今回は、ホームルームであっちゃんが「不死は無理だけど、不老はいける!」と言っていたことから想起して、不老不死のお話をしたいと思います。とは言っても、医学的なことではなくて、不老不死は人間が...
顔真卿と野口英世のお母さん 世界はかくも美しい〜智の連環〜その3

顔真卿と野口英世のお母さん 世界はかくも美しい〜智の連環〜その3

こんにちは!前回は李世民と書聖王羲之、書の歴史について書きました。今回は、そこからの智の連環(連想ゲーム)として、王羲之に反発した男と、野口英世のお母さんについて書きたいと思います。 下記内容に誤謬がある場合には、ご指摘いただけますと幸いです。書聖に反発する男 前回記したように、王羲之は書聖とまで称されるほどの人物、いわば書の世界の神です。そんな王羲之の作風に反発した男がいます。タイトルで完全にネタバレしていますが、その男こそ顔真卿(中国・唐代の芸術家)です。 反発と言っても、王羲之を否定するのではなく新たな技法を確立した功績があると...
世界はかくも美しい〜智の連環〜その2

世界はかくも美しい〜智の連環〜その2

こんにちは。前回は『貞観政要』と『九成宮醴泉銘』について書きました。今回は、前回からの智の連環(連想ゲーム)として、李世民と王羲之について書いてみたいと思います。 下記内容に誤謬がある場合には、ご指摘いただけますと幸いです。書聖王羲之と李世民 中国史上最も有能な皇帝とも言われる唐朝の二代皇帝李世民(太宗)。玄武門の変において兄弟を廃しているので、武力に優れた人、という印象をお持ちの方も多いと思います。もちろんその側面も有名なのですが、文治にも力を入れていた李世民は、優れた能筆家でもありました。 とくに、書聖と称される王羲之(中国・東晋...
世界はかくも美しい〜智の連環〜その1

世界はかくも美しい〜智の連環〜その1

 こんにちは。 今回もprogressは一切関係のないお話です。(こういう内容をいつまでもお話できるお友達が欲しいです。) 智の連環、とは何ともお堅いタイトルですが、要するに、それなりに知識あればあらゆる物事はつながっていることが分かり世界がより一層美しく見えるよ、というお話です。 今日は、タイトルにあるように『貞観政要』と『九成宮醴泉銘』について書きます。一方は政治問答集、他方は書道のお手本。政治と芸術という全く別のジャンルの書籍のようですが、実は内容を見比べると、とても面白い共通点があるのです。双方の書物に関する知識を連環して楽し...
天上人コラム〜歴史に名を残し損ねた男の話〜

天上人コラム〜歴史に名を残し損ねた男の話〜

こんにちは。コラム初投稿です。タイトルを見て、パニックになった方もいらっしゃると思いますが、内容は本当に天上人のお話です。おそらく多くの方、いや、全員が意味不明と感じると思います。みなさまのように、progressメンバーを賛美賞賛してもいいのですが、既に素敵な文章がたくさんあるのでもういいかなと思い、あっちゃんの暇つぶしのためにモニョモニョ書き連ねたいと思います。人生でなかなか出会うことのできない人たちの貴重な体験談を私自身忘れたく無くて記すので、お暇な方のみご覧ください。歴史に名を残し損ねた男の話 私のよく知っている長崎出身の男性...