「働いている意味ないじゃん」と言った私と彼

「働いている意味ないじゃん」と言った私と彼

 みなさん、こんにちわ。2021年1月入会の鈴木リカです。私は普段酒の技術コラムを書いていますが、今日は日々考えていることについても書きたくなってしまいました。文才のなさへの照れ隠しから下世話なサムネで恐縮ですが(笑)、最近割とまじめに考えていること―仕事について書いてみたいと思いますので、もしよかったらご覧ください。  ■私の話私は元々生物系の研究者で、「蛍光タンパク質センサーを用いた細胞内分子のリアルタイムイメージング」を専門にしていました。ざっくり言うと、細胞の中の特定の物(ミトコンドリア、ATP、アクチン、細胞膜などなど…)を...
時代は変わりゆく【元バイオ研究者による酒雑学】

時代は変わりゆく【元バイオ研究者による酒雑学】

 みなさん、こんにちわ。2021年1月入会の鈴木リカです。 私は元細胞生物学の研究者で、現在はお酒のお仕事をしています。ここでは主に自分のアウトプットも兼ねてお酒コラムにトライしています。 ■今日の微妙な香り「酪酸臭」前回の記事では「イソバレルアルデヒド≒生ひね香は古典的な審査ではNGポイントだが、実際の飲用シーンでは受け入れられている」と言うことを書きました。 今日はこれで思い出した、私の実地調査(=飲み歩き)上、最ものけぞり返った酒にみられた香りの話をします。 それは京都の日本酒バーで頂いた、「酪酸臭」のするお酒についてです?これ...
好いてくれる人に好かれればいいんじゃない【元バイオ研究者による酒雑学】

好いてくれる人に好かれればいいんじゃない【元バイオ研究者による酒雑学】

みなさん、こんにちわ。2021年1月入会の鈴木リカです。 私は元細胞生物学の研究者で、現在はお酒のお仕事をしています。ここでは主に自分のアウトプットも兼ねてお酒コラムにトライしています。 しばらくぶりになってしまいましたが、しれっと香りコラムの続きを書きたいと思います。 ■今日のユニークな香り:ナッツのような「イソバレルアルデヒド」どんな香り?これは「生酒」に特徴的な香りです。むわっとした重めの香りなのですが、ナッツのよう、という人もいます。香ばしいようでもあり、量が多いとと刺激的でもあるような、個性的な香りです。 どうして出てくる?...
HRを聞けなくなった私が、それでもPGに居続ける2つの理由

HRを聞けなくなった私が、それでもPGに居続ける2つの理由

皆さんこんにちは。1月入会の鈴木リカです。これまで、お酒の技術コラムを書かせていただいてきましたが、ちょっと気分転換も兼ねて、よりフランクな新シリーズ?を書いてみましたので、よければご覧ください。 ■1つめの理由Twitterで落ち込んでいるメンバーさんに声をかけたら、想像以上に喜んでもらえる。自分がしくじった、と思う時は甘えの気持ちでツイートしてみるが、重かったか?かまってちゃんだったか?と気にする間もなく、軽快で心地よいコメントが返ってくる。 そして当たり前のことだけど「これがつながりってやつだよな」と思う。 わたしには特定の恋人...
秋ですが、夏らしい香りの話をします【元バイオ研究者による酒雑学】

秋ですが、夏らしい香りの話をします【元バイオ研究者による酒雑学】

 みなさん、こんにちわ。2021年1月入会の鈴木リカです。 私は元細胞生物学の研究者で、現在はお酒のお仕事をしています。先月末から自分のアウトプットも兼ねてお酒コラムにトライしています。今日は果物の香りシリーズの4つめ(おそらくラスト)を取り上げます。 ■今日のいい香り:パイナップルのような「カプリル酸エチル」なんか聞いたことあるような?と思った方。いつもお読みいただきありがとうございます。実は数回前に「カプロン酸エチル」をりんごの香りとして紹介していました。名前がとても似ていますが、カプリル酸エチルはカプロン酸エチルと構造もよく似て...