progressと私-僕と君のprogress、不思議な春の物語-

progressと私-僕と君のprogress、不思議な春の物語-

 僕が住むアパートの一室には特徴がある深夜、上の部屋からドタドタと足音が鳴り響くのだそれはほぼ毎晩で静かな夜は逆に不安にさえなるある朝、玄関のチャイムが鳴った今日から上の部屋に越してきたという女性が挨拶に来たのだそう、もともと上の部屋は空室だったのだその夜いつもの足音が自分の部屋から聞こえることに気がついた「夜は静かにしてくれるかな」僕がそう言うとすぐに返事があった(だって僕の部屋に人が来て遊ぶところないんだもん)そしてこの奇妙な同居生活が始まる名前は”ハル”春に出会ったからだ一応、猫だ僕とハルは毎晩遊んだ猫じゃらしを持った僕をハルが...