progressと私〜リボンのように〜

progressと私〜リボンのように〜

私が私を生きていないそんな感覚に陥ったのは、戦うことをやめて、生活や安定を優先したあたりだったろうか。傷つかないように悲しまないように自分の心身を守るのに精一杯で私の歩幅は小さく小さくなっていった。受け継がれるネガティブな口癖は、記憶力の乏しい私の無意識にも深く刷り込まれていた。この不安定さも感情のアンコントロールも悲しい連鎖も私の代で終わりのするんだ。そう決意しては不器用ながらも一生懸命生きてきた。だけれど家事や育児に溺れるように時を過ごした頃次第に幸せの背中にゆるりどろり諦めと絶望感が纏わりついていた。もうバトンが渡った私が主役の...