少年革命家ゆたぼんのパパさんとひろゆきさんの論争を見て思うこと

執筆者 | 21/05/30 (日) | コラム

以前中学生になったゆたぼんさんの言動についていろいろな方が動画で意見を述べてらっしゃってましたが、うちはアメリカでホームスクーリング してるので、特に私の好きなひろゆきさんはどうおっしゃってるのか気になって見てみました。

ひろゆきさんが問題視してたのは、学校に行ってないゆたぼんさんはちゃんとした質と量の勉強ができていないのではという点でした。
アメリカの制度を引き合いに出し、アメリカではホームスクーリング 協会のようなところに登録して宿題をオンラインで送って評価してもらうなどして、学校で受けられるのと同じ教育をちゃんと受けられるようにしてるとおしゃってました。
またひろゆきさんは大学に行った人じゃないと大学にいく勉強が教えられないから、ゆたぼんさんのご両親にその資格がないのではないかと。
それに対してゆたぼんのパパさんは「中卒の人間が子供どもに勉強を教えてはならないという法律でもあるのですか?ホームスクーリング のメリットはさまざまな方法や教材を使い、子どもの興味あることを存分に勉強できる事にあります」と反論されてました。
(そしてそれに対してもひろゆきさんは反論…)

ひろゆきさんのおっしゃる通り、アメリカでは宿題を提出して教員免許を持った先生と定期的に面談をしてちゃんと勉強しているかモニタリングされる制度があります。
うちも利用しているのですが、実際には何も教えない先生と面談をするのは時間の無駄だしめんどくさいって思ってしまいます。
まるで見張られてるみたいで、というか実際見張ってますね。
でもちゃんと条件を満たすと、年間34万円の教育費が下ります。
(学校に行かない分、このお金を使ってってことで)
なのでひろゆきさんのおっしゃってたことは正しいのですが、それが全てではなくゆたぼんさんのようにどこにも所属せずに誰にも見張られずとも合法的にホームスクーリング をする制度もあります。
州の教育委員会に「我が家を私立の学校ってことにしました。親が教師で生徒は子供達です」という簡単な申請で済むのです。
この方法でお金に余裕のある(教育費を受け取らなくても良い)人は、誰からもモニタリングされることもなく自由にホームスクーリング することもできます。
その発想が斬新だし、そんなんで大丈夫なのかって驚きです。
多分大丈夫じゃないケースもあると思いますが、全体でみるとホームスクーラーの大学進学率、有名大学への出願数に対する合格の割合は高いです。

親の学歴についてですが、ひろゆきさんのいう大卒であるべきというのはあまり重要ではないと私は思います。
アメリカでは英語が話せない親でもホームスクーリング して、アメリカの大学への進学を目指してます。
親が教える場合ももちろんありますが、ホームスクール用の有料無料の教材が星の数ほどあるので、親はそれを選んだり、子供が選ぶ手助けをしたら良いからです。
アメリカの教材は手取り足取り分かりやすく解説してるので、アメリカの教育システムの中で育ってない私でも学びながら教えることができました。

ゆたぼんさんへの激しい批判を目にすると、日本ではまだ義務教育期間中に学校に行かないことへのタブー感が根強いなと思います。
(批判される理由がそれだけではないと思いますが)
アメリカでもホームスクーリング に対して良くない印象を持ってる人は少なからずいます。
でも浸透しているというのもあるし、いろいろな考え方があるということであからさまに悪くいう人はあまりいないです。

話がそれますが、ビリー・アイリッシュを初めて見た時、「うわ、ホームスクールしてたっ子ぽいな」と思って調べたら、やっぱり元ホームスクーラーでした。
いろんな理由でホームスクーリング をする子がいるので、ステレオタイプ化するのはよくないですが、あんな感じの子がいっぱいいます。

 

執筆者 | 21/05/30 (日) | コラム


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