Over the window!【9/16】

執筆者 | 21/09/16 (木) | コラム

 閉じた部屋から窓越しに

 どうも、引きこもりコラムニストの最内翔です。
 こちらでは朝のHRでの話題について、引きこもり視点で語っていくコラムです。

今日の話題は
・高市早苗、総裁選出馬事件捜査録
・国防と愛国という国家観
・たまにしか高市さんという個人が垣間見えない

 ざっくりとこんな感じでした。
 ここからはHRを聞いた上での著者の感想になります。

 二日ほど日にちが空きましたが、まぁ気にしないでください。
 終わりのセラフを見返してて習慣が崩れちゃってたんですが、想定内です(


 さて、河野さん岸田さんに続いて、ついに高市さんの研究中ということで。
 現役の政治家であってもあくまでフラットな視点で、目を爛々と輝かせながら分析していく中田さんの様子をリアルタイムで見れるのはPROGRESSのHRならではですね。
 政治思想の内容に関しては深くは触れないにしても、あくまで「政治家」として一貫して自身の政治論を持ち、そのために活動してきたというのは個人的には好印象を持って聞いていました。

 そして高市さんは政策についてガッチンガッチンに語りつつも、身近さを出すことや自分自身について語るというのが苦手という話もありましたね。
 まぁ正確に言えば違うのかもしれませんが、ある種「商品について熱弁するけど買って貰えないセールスマン」みたいな感じでしょうか。
 なので今回は自分語りの難しさ、という視点で書いてみようと思います。

 「自分語りの難しさ」といっても、基本的に自分があーしたこーしたということ自体は、そんなに難しい事ではありません。極論自分のやってきたことを覚えてさえ言えば話せるのは話せるのですから。
 なら何が難しいのか。自分語りを「どのタイミングでどの程度話すか」じゃないでしょうか。

 基本的に人間が一番興味があるのは(好きか嫌いかはさておき)自分自身のこと、だから自分のことを話したいし、聞いてもらいたい。
 だからこそ質問で相手のことを聞き出し、話して貰う事が雑談の一流だというのが少し前の授業ですが、ありましたよね。
 当時は退職前で、営業職だったのもあるので「雑談の一流、二流、三流」を自分でも購入し、読んだものでした。
 そう、誰しも自分のことを話したいけど、話したいからこそ相手は自分に興味がないだろうし自制しなければ、というストップがかかる。
 自分の考えに賛同して欲しければ自分を好きになって貰うのが効果的で、好きになって貰う為にも自分の話を聞かせたいが、時間制限もある。
 最近だと、ネット上の匿名での付き合いだから、あんまり具体的なことを話すのは身バレしそうだし、例え自分は気にしないとしても相手が距離感で迷ってしまうだろうから自制する、とかもあるんじゃないでしょうか。


 そんな風に、誰しも色んな理由で自分の話を躊躇うのですが、引きこもっていると更に色んな理由が自分語りを邪魔します。
 勿論引きこもりの理由は千差万別で、様々なケースがあるので安易にまとめることは出来ませんから、あくまで実体験の一例であると前置いた上で書いていきます。

①単純に重い
 皆さん自分の悩みとかは言うの躊躇いますよね?
 それの延長線上ではあるのですが、単純に自分のことを話す時にはどうしても「引きこもり」とか「無職」とかがついて回って、相手に気を遣わせます。
 その上殆どの人は引きこもった経験が無いですから(外的要因である巣篭りは似てるけど別物)、共通点もなくぎくしゃくしてしまう。
 どうしてそんな状況になったのか、なんて聞かれようものなら余裕で半日は語りだしそうになる。
 はい、激重すぎるのは自分で分かってるから言えないわけです。

②そもそも話せる内容が思いつかない
 引きこもっていると基本的に変化というのがありませんので、話題が無いんですよ。
 この一か月で変わったことは、と聞かれた場合「やってるゲームのパッチが変わった」くらいしか思いつかない。そんなことが大真面目に有り得ます。
 じゃあ何やってるかと深掘ってみると、動画を見てたりラノベ読んでたりゲームやってたりとなんだかんだやってるので、一応そっちに話を持っていけば急に元気になったりします。

 「普段何やってるの?」「ダラダラゲームとかしてるか寝てるかです」「ゲームって何してるの?」「オンラインゲームのLoLです」「どんなチャンピオン使ってるの?」「メインロールはjgです。j4が好きなのでこの前のパッチでバフ入ったから基本j4ばっか使ってますね。2lvガンク行ったりするから1v1強いリーシンに自陣jg入られるのが嫌なんでいっつもバンしてます」

 こんな感じの会話になります。
 でもこれも「深掘ってみると」なんですね。
 実は単純に話題がない、というのと同じくらい、自分自身の中の時の流れが止まっていてある意味夢現状態で時間を潰すためにやっていることなので、自分自身の活動として最近何をやっているかを認識していないのです。

③嫌いな奴のことを話題にあげたくない
 勿論、ここでの「嫌いな奴」=自分自身です
 大体の場合自己肯定感が低く、自己嫌悪が激しいのですが、話題に出すということはその自分について思考の表層で考えざるを得なくなること。
 引きこもりの思考状態って、自己否定的な悩みがずっとグルグル繰り返して脳内を這いずり回ってる状態で、それから目を逸らすために現実逃避のゲームや動画に走ってる場合が殆どです。
 だというのにそれを表に出すと、まぁ気持ち悪いですよね。そしてその嫌悪感を目の前の相手にぶつけないように余計気を遣う。
 そりゃ自分のことなんて話したくなくなりますよ。

④相手の話を聞く余裕が無い
 引きこもりも会話とは本来キャッチボールであると知識では知っています。
 ですが基本的に繰り返す自己否定を見てみない振りを続けることにほぼ全てのエネルギーが消耗している私たちは、有り体に言えば心の余裕って奴がほぼ無いんですよ。
 だから一旦自分のことを話し出すと止まらなくなるし、相手の話を聞く余裕もない。
 それじゃ相手は楽しくないだろうし、単純に迷惑をかけるだけになってしまう。
 そんな結果が目に見えているから、遠慮する。当然ですよね。

⑤そもそもどんな反応されるか分からない
 相手の話を楽しく聞けないし、自分の事を話そうとすると自分が不快になるし、ゲームとかの話題が相手に通じなかったらもう自分の引きこもり生活という重い話題しかなくなって。
 その結果、話を聞いた相手はどう反応するでしょうか?
 絶対に共感はして貰えないし、大体は曖昧な愛想笑いで気を使われるでしょう。その内心ではきっと軽蔑しているんでしょうね。
 誰よりも他者からの目に怯えている引きこもりにとっては、その視線こそが一番の恐怖。
 別にずっと遊んでいたいから引きこもっているのではないんですよね。
 自分の話をしたくないから、認識されないように部屋に籠り、現実逃避する為にゲームや動画に逃げる。
 本当は辛くて苦しくて、誰かに話を聞いて欲しいけど誰とも話したくない。
 引きこもりというのは、皆が皆ではありませんが、そんな風に閉じこもっている人達です。


 なら、最内翔自身はどうなのか。
 最初に実体験だと書いていた通り、上記のことは間違いなく当てはまります。
 でもやはり自分という人間を知って欲しいという欲求は強くあって。
 ならばとばかりに「引きこもりの考え方を共有する」というお題目を立てて。
 それほど沢山の当事者たちとの交流があるわけでもないのに、知った風に引きこもりを一般化して他人事のように語り。
 何から話していいか、頭の中がグチャグチャで分からないから、朝のHRを取っ掛かりにする。
 そんな回りくどい自分勝手を用いて、こんな風に自分語りをしている次第です。

 本来はもう少し自分語りの割合を減らすつもりだったのですが、ここ最近のHRは政治家の話で、つまり政治の話が結構主題に来ちゃうのでそれを避けようとした結果思った以上に重い自分語りが続いていますね……

 まぁ読者が付かなかろうがなんだろうが、自己満足と整理と習慣作りを主目的として、規約の範囲を出ないように気を付けながら今後も続けていくつもりです。
 なのでもし面白いなと思ったら、次見かけた時も読んでみてください。

 いつか、「生きてて楽しい!」と笑顔で言えるように。
 明日もまた、投稿したいと思いますので良かったら是非またお越しください!

執筆者 | 21/09/16 (木) | コラム


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