「四十九日」ってなんですか?No.7

執筆者 | 22/03/01 (火) | コラム

今回もお読みいただき

ありがとうございます。

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自己紹介

2020年12月入会の

小北世史子(こきたよしこ)です。

 

PROGRESSで

お茶や着物など日本文化を

楽しみたいと思っています。

 

わたしが日本文化をいいなと

思いはじめたきっかけは、

「四十九日」です。

 

 

実は「四十九日」って知ると

なかなかよかったんです!

 

 

なぜそう思うようになったかを

お話ししますね

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ここまでのお話

第一回目は

「四十九日」を見直したときのこと

第二回目は

「四十九日」の物語のこと

第三回目は

「四十九日」って遺族のため?

第四回目は

「四十九日」のほんとうの意味

第五回目は

『クローンペット』のこと

第六回目は

「ほんとうに必要なもの」について

おはなししました。

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今日のお話

 

第七回目のきょうは

「死者とともに生きている?!」

についておはなししますね。

 

 

わたしたちの世界は

海外のひとからみると

「こんなふうに見えているんだ」と

おどろいた話です。

 

 

 

「日本人は死者とともに生きている」

 

 

これは

あるアメリカの女の子の感想でした。

 

 

「えっ、どういうこと?」と

思いませんか?

 

 

 

でも、よくよくきいてみると

妙に納得するはなしだったのです。

 

 

 

彼女が日本を訪れたのは

「”日本人は死者とともに生きている”

そんな国に興味があったから」

 

 

 

じつは、彼女

自分をそだててくれた祖母が

亡くなった後も

そばにいるように感じることが

あったそうです。

 

 

でもそれを話しても

まわりには

理解してくれる人がいなかった。

 

 

そのとき日本人の

「死後と生きている世界を分けない」

考え方はとても通じるところがあった

とのこと。

 

 

「お盆に

”亡くなった人が帰ってくる”って

話すんでしょう?

まるで生きているみたい!

私たちはそんなこと言わないから」

たしかに

彼女の祖母を近くに感じる気持ちは

わからなくないです。

 

 

しかし、「帰ってくる」って

話していることが

 

 

死後と生きている世界を

分けていないように

感じられるのでしょうか?

 

 

そしてこうつづくのです。

 

 

「日本人は死者にリスペクトがあり

生活は

死者とともに暮らしているみたい。

それは死んでも無にならないようで

とてもうらやましい」 と。

 

 

 

こんなこと考えたことありましたか?

 

 

 

私たちがご遺体に黙祷をする姿や

ご遺体を生きているかのように

丁重にあつかうこと。

 

 

わたしたちの生活上のことばや行事が

こういう世界(死生観?)を

醸しだしているなんて!

 

 

 

でもね

私、ドラマを見ていたときに

「あっ!」って気づいたんです。

 

戦時中が舞台のドラマでした。

 

 

兵士同士が

「靖国で会おう」と言って別れたシーン

 

 

とくに違和感なく聞いていたけど

 

 

亡くなったあと魂になって

靖国神社に会いに来るなんて

 

 

まさに

「死者もこの世界で生きている~!」

 

このように

「死者とともに暮らししている」

と言われるわたしたちの世界は

たしかに

死んでも無にならないように

思えます。

 

 

もしかしたら

この考え方は

戦争や災害で

多くの命が失われた時に

アメリカ人女性を癒やしたように

遺族をなぐさめたかもしれない。

 

 

そう思うと

「意識していなかったけど

私たちが持っているものは

もしかしたら

すごく良いものなんじゃないかな・・」

と考えるようになりました。

 

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このようなきっかけがあり

わたしは

日本文化をみなおすようになりました。

 

 

じつは

この「四十九日」との出会いのあと

私は「いのち」について

考えさせられる体験をしました。

 

それにより

あるものを作りたいと

思うようになりました。

 

 

そのお話は

「四十九日DAYS 」という

新しい形で綴っていきたいと

思います。

 

 

ここまで長きにわたり

読んでいただき

本当にありがとうございました。

 

またお目にかかれると

うれしいです。

 

 

 

執筆者 | 22/03/01 (火) | コラム


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