宮台先生のvideonewsを見て、この本に興味を持ちました。
宮台先生のお話しで、マックス・ヴェーバーは官僚制の限界を指摘した上で、その処方箋を検討していたそうです。
マックス・ヴェーバーは自体は約100年程前の学者でありながら、現代でも解決できていない問題点を指摘したいた理由を知りたいと思いました。
職業としての政治は、マックス・ヴェーバーの講義内容をもとにした本です。予備知識のほとんどない私にとって、一読するだけでは理解できず、文字を目で追っているだけの状態が多々あります。
これは、私の中で現在、不足している知見を与えてくれる良い本か、ただ物事を記述し、内容を噛み砕いて伝える親切心の無い著者のどちらかです。
そして、本書は前者であると考えます。各国政治の成り立ちを比較した上で、職業政治家とはどのように考え、行動するのかがわかります。
具体的に1つ挙げるとすれば、職業政治家は政治活動を行うことで生活するための給料を得ます。
それに対して、生活するための給料は別の仕事で得て、政治活動は名誉のために行う政治家もいます。
これら生活のために行う職業としての政治活動なのか、名誉のために行う政治活動なのかによって、当然、活動内容は変わっていきます。
私にとっては縁遠い政治という職業に対して深く考えるキッカケを与えてくれます。
まだ読んでいる途中なので、官僚制の問題点など気になる部分についても勉強したいと思います。