progressとわたし

執筆者 | 22/11/21 (月) | コラムコンテスト

『我が剣は、天地とひとつ。ゆえに剣は無くともよいのです』

 

看護師国家試験を3週間後に控えた2021年1月21日。

私はPROGRESSに入会しました。

 

世はコロナ禍どまんなか。

子育てと勉学に3年間を投じていたばかまじめな私は、

安全圏で挑む試験を目前にし、途方もない退屈を感じていました。

 

何者でもいいから私の知的好奇心を満たして欲しい。

手が伸びたのは、時間が奪われることを怖れ封印していたYouTube。

そこで出会った中田敦彦のYouTube大学が、その後から現在に至るまでの私の全てを塗り替えていきました。

 

入会してすぐにZOOMでHRに入るようになりました。

目の前で喋り続けるあっちゃん。

物足りなかった脳みその隙間がものすごい速度で埋まっていきました。

同時に、これまで自分がひどく狭い場所で探し物をしていた事にも気づき始めたのです。

 

やがて、同期会TEAM JANで自分の居場所ができました。

すると、もっと友達が欲しくなりました。

お天気お姉さんを務める事になり、自分でも知らなかった自分と、大好きな仲間たちに出会えました。

廊下やコメント欄、オフ会で、交流とおはしゃぎの楽しさを知りました。

 

学園祭、秘書室、WIN3観覧。

おふざけばかりの私にさえ、あっちゃんは時々光を当ててくれます。

今回の24hTVにずっと仲間と育ててきた番組が選ばれた事も、本当に嬉しい出来事でした。

 

これだからpg活動はやめられません。

 

そんな中、ひとつ悩みもありました。

それは自分が、競争や勝ちにこだわれないという事です。

あっちゃんはいつも勝てと言います。繊細さんではない私ですが、その言葉にどこか後ろめたさを感じていました。

 

勝負が苦手なのは、負ける人が出てくるからです。

綺麗事だと承知した上で、これが私の性格なのです。

 

そんな私の出したひとつの答えが、冒頭の言葉。

『我が剣は、天地とひとつ。ゆえに剣は無くともよいのです』

スラムダンク作者井上雄彦氏の「バガボンド」という漫画の台詞です。

 

刀を鞘から抜かなくていい。血を流さなくても勝負する方法はある。

無刀の境地にいくために、日々鍛錬し、刀を振る。

私に合う「強くて優しい自分像」はそんな姿かなと思っています。

 

これからも私はこの場所で、地道に刀を振り続けます。

抜かぬ刀を勲章にして。


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