何かを変えたい、何か変わるかもしれない。
そんな人任せで何となくな思いで門をくぐったprogress。
中田さんの喜怒哀楽を楽しんでいると度々、登場する「公共」という言葉。
この言葉を聞くと正直ザワッとする。
自身の職業がライフラインの一端を担っている工事屋であり技術屋である。言わば公共工事を実際に担っている人間である。対策を講じても苦情のひとつや二つは覚悟の上なのだ。みんなの為であり、だれかの為でない事を知っているからこそ、このprogressでは何か行動する事で誰かに迷惑を掛けてしまう事から避けたいが為に平々凡々と過ごそうと考えてたし実際にそう過ごしていた。そして自分自身このprogressの中では圧倒的な「弱者」なのである。人々が酔いしれるような歌声や踊り、楽器を奏でる事も感動させるような作品や新たな企画・制度を起こす事すら出来ない。
まさに無いない尽くしなのだ。
そんな苦悩や葛藤の中でも楽しく声を掛けてもらい、実生活で自分の心が壊れかけた時に黙って話を聞いてくれる友人も出来るようになった。
そんな経験があったからこそprogressに何か返したいとの思いから小さな公共工事の立上げを決意したのである。
ただ、自分は弱者だぞ何が出来る?
いや、方法はあるはずだ、それは何か。
こんな手ぶらなオジさんでも大きな輝きとは言わないが小さくとも輝く事が出来る場所であると。そして焦って変わろとせずこのprogressを楽しんでほしいと思っている。
それを少しでも発信する事が自身の方法であり、同じ悩みや葛藤している仲間に対しての公共工事なのではと思っている。このコラムもその1つなのかも知れない。
「あんなオジさんも頑張ってるから」と思われたらまさに勝利なのだ。
実際の公共工事は工期に追われるが、自分はprogressの片隅で工期の存在しない公共工事をこれからも施工していくのだろう。