「委員長モーニングリレー1216」ロケ解説

執筆者 | 22/12/25 (日) | コラム

2022年12月16日(金)に、妻のけいちゃんが委員長モーニングリレー配信を担当するにあたり、ロケ配信をしたいということで機材と撮影を担当しました。

どのようにロケをしたのか、参考になることもあるかもしれませんので、書き留めてみました。

※この記事では、番組内容に関する企画や構成、画面構成や、ロゴやテロップや動画などの素材作成については触れていません。

配信中の画面

【要件】

  • OBSはナムナムにお願いしているので安心
  • 現地の映像と音声はZoomから切り抜いてもらう
  • 外配信なので、Wi-Fiはない
  • 外配信なので、ピンマイクが望ましい(&自撮りではなく撮影者を用意)
  • 配信中、けいちゃんは手元のスマホでFBコメントを見たい
  • 委員長配信なので、けいちゃん自身のFBアカウントで配信したい

【撮影】

Zoomで映像音声を送れば良いので、お手軽にスマホで撮影する方法を採用しました。スマホであれば通信手段を別途用意しなくてもキャリア通信で接続できますし、現在のスマホはカメラ性能も十分にあります。

スマホでは、Zoomで映してズーム操作は出来ません。今回は凝った撮影をする想定はしていなかったので、多少の寄りや画角変更であれば撮影者が動くことで対応することにしました。

Zoomの画面上では撮影映像が見えていて、OBSからの出力画面もPinPで見えているので、それらを参考に配信中も画角調整をするようにしました。

後述のマイクシステムの受信機取付なども含めて、手持ちしやすくするために、自撮り棒に取り付けて撮影しました。本当は、軽量なカメラ三脚を用意した方が、手が疲れず、撮影も安定すると思います。

今回一番の反省点は、アウトカメラの時はZoomのミラーリング設定を解除しないと、左右が混乱するのですが、解除し忘れたまま配信を開始してしまいました。

【音声】

スマホの外配信では、カメラから少し離れるとすぐに音声が入らなくなるので、ピンマイクを用意するのが望ましいです。更にワイヤレスだとロケでの自由度が上がります。

一般にワイヤレスマイクシステムは、マイクを接続する送信機と、音声を出力できる受信機で、構成されています。どんなマイクを接続できるか、または送信機に内臓マイク有無など、そして受信機からの音声出力の端子の種類、PCやスマホなどへの接続方法など、用意しているその他の機材との組み合わせを確認します。

今回は、個人的に入手していた Hollyland Lark 150 を使用しました。
PRのつもりはないのですが、とても良くできていて使いやすいワイヤレスマイクだと思います。

付属しているラベリアマイクをピンマイクとして使用する予定でしたが、現地でけいちゃんに丁寧なマイク取付をする余裕が無かったので、送信機内臓マイクをそのまま使うことにして、首下に送信機をクリップで付けてもらいました。送信機をそのまま使う場合、マイク入力ジャックにウィンドジャマーを挿して取り付けることが出来るので、風対策にもなります。

一方、Lark 150 では受信機からステレオミニプラグケーブルでPCやスマホに音声出力します。
スマホ(Zoom)で撮影しているところに音声も合わせたいので、スマホにマイク入力ジャックがあれば、付属の3極→4極ケーブルで接続することができます。

今回は私のAndroidスマホにマイク入力ジャックがないので、ステレオミニプラグ(3極)→USB-C というケーブルを別途用意して接続しました。(iPhoneであれば 3極→Lightning のケーブルを別途用意する必要があります。)
スマホではZoomで映像音声を送るので、受信機を接続したらZoomで使用する音声デバイスの切替を確認します。

そのほか、番組のOPやED、途中の動画再生中などには、マイクを現地側でもミュートしました。
Lark 150 では、送信機側にもミュートON/OFFできる物理ボタンがありますし、受信機側にも音量調節とミュートON/OFFが出来るダイヤルボタンが付いています。受信機の液晶上ではミュートON/OFF状態も視認できるので、もし配信中に送信機側で意図せずミュートボタンを操作してしまった場合でも、受信機側で把握して対応することが出来ます。

【FBライブ】

けいちゃんのFBアカウントから配信し、ナムナムがOBSを担当する体制で、FBライブの開始手順は大まかに次の様になります。

  1. けいちゃんがFBで「ライブ配信の開始」を開始
  2. 「ライブ動画を作成」画面で「説明」(概要欄)を記載する(予め準備しておきコピペする)
  3. 「ライブ動画を作成」画面でストリームキーをコピーし、OBS担当のナムナムに送信する
  4. OBSでストリーミングを開始
  5. 「ライブ動画を作成」画面で「ライブ配信を開始」ボタンを押す

ここで課題となったのは、FBライブを開始するための上記手順をPCで行う必要があるということでした。少なくとも5の「ライブ配信を開始」ボタンを押す人が必要で、その際にけいちゃんのFBアカウントで操作する必要があります。
(対象のライブ配信に関する管理権限だけを共有する方法があれば良さそうですが、その点については掘り下げませんでした。)

今回は、私が自宅の自分のPCを遠隔で画面操作出来ることを活用しました。
自宅のPC上で、Google Chrome のゲストモードでけいちゃんにFBログインしてもらい、朝出発する前に1と2を済ませておきました。
現地には操作性の観点から撮影用スマホとは別機でiPadを持っていき、自宅PCを遠隔操作して3と5を実施しました。
(遠隔操作をする方法も色々ありますが、話がズレ過ぎていくので割愛します。)

【連絡指示の通信系統】

配信準備時や配信中、主にOBS担当のナムナムからの指示連絡はZoomを介して行われました。

けいちゃんは手元のスマホでFBのコメントを見ながら、FBアプリ上で配信音声はミュートにして、バックグラウンドで参加しているZoomの音声指示は聞こえる状態にしました。

私は撮影スマホの音声デバイスは使えないので、FBライブの開始作業のために持ち込んだiPadでZoomに接続しておいてBluetoothイヤホンで音声指示を聞ける状態にしました。(配信撮影中はリュックの中にiPadを放置。)

OBS担当として配信を切り盛りして頂いたナムナムは、OP中や動画再生中はロケ映像に切り替わるまでのカウントダウンやキュー出しもして頂いたりして、おかげで安心して配信することが出来ました。ありがとうございました!

【そのほか】

FBやZoomなど、配信時に使用する重要なアプリは、前日時点で最新にアップデートしたうえで、配信本番と同じ構成での最終接続テストをして、以後は自動アップデート設定も一時的に解除して、本番終了までアップデートしないようにしました。

当日直前に意図せずアップデートされたりすると、仕様が変わったりバグを踏んだりするリスクがあるためです。

また事前の現地確認として、現地までの道のりや開門時間等、車を使う場合は対象時間帯に応じた所要時間や駐車場の確保や駐車可能時間、配信しながら移動するかもしれない範囲と電波状況、などを確認していました。不慮のアクシデントや天候状況に応じて代替できる別のロケ地の選択肢も念のため確認していました。

【本記事の対象となった配信】

アーカイブ視聴はこちらからどうぞ↓

委員長モーニングリレー1216
https://www.facebook.com/100000006167111/videos/1229245890999346/
委員長モーニングリレー配信1216サムネ画像


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