XENO プロット

執筆者 | 23/01/22 (日) | コラム

【あらすじ】

 病魔が蔓延る帝国。先帝が崩御し、即位間もない皇帝ゼノ。事態を重く捉え戒厳令を発令。同時に宰相ザフィーロ、賢者ロレッタに病魔の解明を指示。

 戒厳令に混乱する民衆。受け売りの皇帝批判を語るノエルと、病魔への不安をこぼすオリビア、占師アブデルに出会う。病魔への不安を見抜くアブデル、二人に病の予防薬を薦める。サラサラとした青白い粉。分けて少しずつ飲むようにと。怪しむオリビア、大丈夫だよと購入するノエル。

 ある日、ノエルの元を訪れた兄クラヴィス。民衆蜂起の兆しがあることを警告。軽率な行動を起こすなと牽制。働きすぎの兄を心配するノエル、予防薬のことを告げ、少し分け与える。その帰り道、異国から来たソレイユに出会い、病魔について尋ねられるクラヴィス。以前、異国でもこの病魔が猛威を振るったと言う。原因を調べると言い残し立ち去るソレイユ。

 城に戻りノエルから貰った薬の報告をするクラヴィス。これを聞いたザフィーロとロレッタ、皇帝に進展を説明。なぜ予防薬があるのに蔓延するのか疑念を抱き、ロレッタの分析を指示。同時に民衆蜂起の兆しを重く受け止め、今は病理解明が民衆の心を鎮めると覚悟を決める。

 酒場でたむし、先帝回帰の皇帝批判を展開する民衆。側で見守るノエルとオリビア。蜂起に参加する気のノエル、その前に病で倒れてはいかんと薬を煽り飲み、その場に倒れ込む。オリビアが助けを呼ぶも、怒りの熱気が渦巻く中、誰の耳にも届かない。一人慈愛の女神イレーネに祈りを捧げるオリビア、それに気づいたソレイユ、懐から薬を出し飲ませる。ノエル一命を取り留める。

 薄暗い部屋の中、大量の薬を受け取るアブデル。ここは邪教団モルスのアジト。立ち去るアブデル、その後に現れた宰相ザフィーロ。モルス幹部に金を渡し、皇帝暗殺の協力を願い出る。

 クラヴィス、アブデルに出会う。そこへ現れ詰問するソレイユ。「この薬、見たことがある。病魔を呼ぶ毒としてな」逃走を図るアブデル、追うソレイユとクラヴィス。アジトに辿り着くも、立ち塞がるモルスの戦士。毒を使うモルスの戦士。しかしソレイユ、華麗な剣技で打ち倒し、解毒剤を手に入れる。

 民衆蜂起の集会、そこへ乗り込むノエルとクラヴィス。薬の真実、邪教団の存在を伝えるも、信じる者は誰もいない。「これを見よ!」現れたソレイユ、薬を一気に飲み込み、そのまま倒れ込む。民衆は一瞬我に帰るも、誰かの蜂起の号令に再び怒りに囚われる。恩人の死に心昂るノエルとオリビア、立ちはだかり叫ぶ。過ちを認め、真の敵に向かうようにと。

 アジトでの決戦、雪崩れ込む民衆とノエル、対する邪教団。しかし手練れの邪教団に苦戦。そこへクラヴィス、兵士団を従え加勢。アブデルとモルス幹部を捕えるが、ここで語られる皇帝暗殺計画。民衆蜂起の混乱の最中、モルス精鋭部隊がゼノを狙う。

 民衆蜂起が起こらず焦るザフィーロ。しかし兵士団が出払った今が好機と暗殺部隊に指示を送る。モルスの毒になす術のない近衛兵。そこに現れたソレイユ、皇帝を守りつつ宰相を追い詰める。事前に飲んだ解毒薬が効いたのだ。一か八かの賭けに勝ったソレイユ。ゼノと共にザフィーロにとどめ。無事に暗殺計画と病魔の根源は取り除かれた。

【何者にでもなれる。いつからでもの解釈】

「過去の過ちに縛られることなく、価値ある未来に向かって歩き出すこと」と捉えた。

民衆蜂起を止める時のノエルの台詞で表現したい。

【書きたいもの】

・為政者の孤独と覚悟

・情報操作による民衆煽動の恐ろしさ

・少年の覚醒と過ちを押し留める勇気

【使いたい台詞】

ゼノに国の行末を聞かれてロレッタ、「過去、現在、未来…どれをよすがにするかで答えは変わるのかもしれません」

応えてゼノ、「皇帝たるもの過去にすがり、未来を夢見ることなどできぬ。今を活くるのみ」

 

民衆を押し留めるため演説するノエル、「先帝の御代を懐かしみ、目の前の不安を嘆くばかり!それで望む明日が来るのか?全ての元凶はこの先にはない!過ちの日々を捨て去り、ただ前に進もう!」


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