progressと私

progressと私

「死に場所がここにあると思った。」人は皆、自分の世界を持っている。よく言う話だ。老若男女、人ならざる者まであらゆる命が存在し、この世界ではないどこかで生きている。そこで友情を育み、愛を知り、何かを守る為に戦い、命を燃やして死んでいく。人々の生と死の群像劇が全ての人間の脳内で自動的に生みだされている。これを自分の世界と呼ぶ。 20歳の頃まで本気でそう思っていた。そんな意味じゃなかったと、気付いた事で心が叫んだ。 「ならこれは何だ?誰か見てくれ。そして教えてくれ。脳内のこれは何だ!」 誰かにこの世界を見てほしい、そしてこれが何なのか教えて...