progressと私

執筆者 | 22/11/22 (火) | コラムコンテスト

僕はカメラマンです。
生まれは群馬の片田舎で、実家は川魚を売っている魚屋の長男です。
夢があります。
雑誌の表紙を撮ること、後世に残るような写真を撮ること、誰もが知っているような広告写真を撮ること、です。
かつてこの夢のせいで、父と初めての大喧嘩をしました。
その翌日、部屋においてあった手紙を忘れることができません。
こんなにも生々しく、目をそむけたくなる手紙にも僕はシャッターを押しました。

結果を出せばいい。そう思いました。
覚悟を決め、6年間の下積み時代を過ごしました。
独立して自分を最も重用してくれたのがPopteenという雑誌でした。
メンバーに恵まれ、別冊の表紙を撮らせていただける機会までいただきました。
このまま頑張れば、本誌の表紙は確実。
そんな淡い期待を抱いてさえいました。
しかし僕のカメラマン人生、そううまくはいきませんでした。
突然、編集部の半数近い社員が一斉に辞めてしまったのです。
一緒に撮影してきたメンバーも全員いなくなりました。
まさか、と思ったのもつかの間。
そこに追い打ちをかけるように来たコロナ。
長年追いかけた、雑誌の表紙を撮る、という夢は一瞬で消え去りました。
他の雑誌はというと、重鎮のカメラマンの顔ぶれは一向に変わる様子はありません。
僕はカメラマンとしてどこを目指せばいいのか。
自分が一生懸命になれる場所を探して路頭に迷っていた2020年12月。
僕はprogressと出会いました。
そこにはテレビの将来に不安を感じ、YouTubeという新しい世界で必死に戦う「中田敦彦」がいました。
雑誌という可能性に絶望し、新たな世界を探している自分がピッタリと重なる感覚を覚えました。
この人についていけば、新しい世界を見れるかも知れない。
自分が目標としていた夢が叶うかも知れない。結果を出せるかもしれない。
あっちゃんは必ず芸能界の首領になる。
僕はあっちゃんとprogressとともに夢を追いかけます。


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