私とprogress

執筆者 | 22/11/22 (火) | コラムコンテスト

私には夢が無い。

目立った特技も無ければ、誰からも必要とされていない。

だから、なるべく資本主義や合理化に巻き込まれぬよう、俗世に背を向けて、隠者のように生きる。

それこそが人生のハック。実に賢い生き方だ。

そのまま108歳の寿命を全うするまで、平凡な日常を、平均的な幸福度でやり過ごす。

よし、決めた、そうしよう。

そんなふうに思っていた時期もありました。

しかし、どうでしょう。

progressに入学し、2年と3ヶ月が経った今、私には夢があります。

私はGoogleになりたい。

それと同時に、ふと思い出したことがあります。

私には、かつて夢がありました。

プログラマーになりたいという夢です。

僕が小学生の頃に、父親が会社からPC9801というパソコンを持って帰ってきて、僕はBASICというプログラミング言語に触れました。

図書館でBASICの本を借りてきては、数字やアルファベットの羅列を、ひたすら真っ黒な画面に打ち込み、簡単なプログラムが動くことに喜びを覚えました。

少しずつ変数の値を変えると、表示される文字が変わったり、ゲームのスピードが変わったりすることに、驚きとともに楽しみを覚えました。

しばらくすると、自分でイチから設計してプログラムを書いてみました。

最初はやはり思った通りには動きませんでした。

どこが間違っているのだろうと、色々な情報を調べながら、あーでもないこーでもないとトライ&エラーを繰り返しました。

その過程は全く苦ではなく人生最大の楽しみでした。

ところが、いつの頃からか、その夢をどこかに置き忘れ、気づいたら私は大人になっていました。

progressで活動していく中で、私は忘れていた大きな夢に気づくことができました。

そして、かつての夢が、もはや夢ではなくなっている。

そんな不思議な状況に戸惑いながら、TELL-USの開発を行なっています。

ありがとうprogress、ありがとう中田さん。


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