私の考える「お手洗い」「お風呂」の利用について

執筆者 | 23/03/02 (木) | コラム

私はニューハーフとかLGBTとか世間では呼ばれます。

身体的には男性でありながら内面は女性というものです。

普段生活していて、特にこれで不便な事とかは無いのですが、やはりお手洗いの問題が出てきます。

で、Yahooニュースで埼玉県富士見市の市議が「女性の恐怖心を軽視している」とするコメントを出されたそうです。

この記事を読んで私がちょっと感じている事や普段どうしているかについて、お話したいと思います。

私のような人の中には、「体は男性だけど心は女性だから女性トイレを使わせてほしい」と主張する方々が一定数居らっしゃいます。

その主張そのものは別にその人の主張なので、それ自体をどうこう言うつもりはありません。

ただ、私の考え方からすると、身体が男性で精神が女性だからといって、女性トイレを使わせろ、というのは違うのかなと思っています。

では、お風呂も女風呂に入らせろというのですか?と聞きたくなります。

また「女性側の恐怖心が理解できない時点で、女性の精神ではない」という発言をされた女性もおられたようですが、それもまったくその通りだと思います。

私は、

  • 女性用お手洗いに入ったら女性が恐怖心を感じるというのも理解できます。
  • かといって、男性用お手洗いに入ったらビックリされるのも理解できます。

私は当事者ではありますけど、まずお手洗いについては、多目的トイレを使用するようにしています。

もちろん、車いすや体の不自由な方、オストメイトの方、お子様連れで大変な方、妊婦さんの方を優先すべきと考えているので、その様な方々が周辺にいないかどうかを確認してから使用するように心がけています。

もしいらっしゃれば、当然お譲りして私は別の場所の多目的トイレを探すか、緊急の場合を除いてその方が終わるまで我慢してお待ちします。

また行く先々に多目的トイレが設置されているかどうか、あらかじめ確認してから出かけるようにし、設置されていない所には可能な限り行かないようにしています。

それからお風呂に関して言えば、例えば旅行先などで温泉があっても、男女別の大浴場しかなければお部屋のユニットバスにしか入りません。

もちろん、部屋風呂で温泉に入れたり、家族風呂を一人で使わせて頂けるようなケースであれば温泉に入りますが、男女別の大浴場しかなければ、潔く諦めてユニットバスにしています。

それでも私はそれらを苦痛と感じません。

むしろ、

「男性・女性双方に配慮する心掛けが大事」

で、そうする事で余計な軋轢を生むことも減らせるし、余計なトラブルになる事も防げると思っています。

ただお手洗いに関しては2つだけ改善してほしいなと思う事はあります。

  • 多目的トイレをもっと増やしてほしい。
  • 男性用・女性用のお手洗いの「中」にではなく、外に多目的トイレを設置してほしい。

それだけですね。

特に後者は、最初に入り口で男性用・女性用の性別選択を迫られるため、私からするとその多目的トイレは無いも同然です。

もっとすべての人が気持ちよく、お互いを尊重しながらお手洗いやお風呂も含めて当たり前に使える世の中になっていってほしいなと思います。


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