progressと私

執筆者 | 22/11/22 (火) | コラムコンテスト

辛い一年だった。

新卒で就いた仕事が合わず、つきあっている彼女とも長距離恋愛で、体調も良くなかった。

文系からシステムエンジニアに挑戦した私だが、1年たっても身についた実感がなく、毎日無力を感じながら帰宅していた。

progressに入ったのは2021年の9月。総裁選の真っ只中である。

あっちゃんは、闘っていた。

自分の魂をたたきつけるんだと、YouTubeとprogressに全てを賭けていた。

コロナの関係で、岡山にいる私は宮﨑にいる彼女とは全く会えない。

そして、残業が続くようになった2022年の秋は、人生で一番苦しかった。

入会から毎日欠かさず聴くHRに、毎日助けられていた。

「勝っているか負けているか、自分の胸に聞けば分かる。」

そんなあっちゃんが好きだ。

私は負けている。

本当に頑張れなくなった時期、あっちゃんを応援することで心を保っていた。

プログラミングの不具合の修正方法が分からず、泣きながら帰った23時半。

聴いていたのは五輪汚職の話を楽しそうに語るあっちゃん。

食欲がなく、外に出てぼーっとふらふらしていた昼休みに、初めて夢物語を聴いて、道のど真ん中で泣いた。

終わらないと思っていた仕事が、奇跡的にひと段落つき、久々にすっきりした気持ちで帰った夜に、「中田やまと」の収録の話を聴いた。

同い年で同じ名前のやまとがあんなに輝いているのは、悔しいけど誇らしかった。

1年ぶりに、大好きな彼女に宮﨑まで会いに行くのに、8時間近くかかった。

シンガポール行くのと同じやないかいと思いながらも、あっちゃんのベルばらを聴いていたら、すぐ着いた。

昨日、プログラミングの不具合修正を、初めて誰にも相談せずにできた。

あれ、ちょっと出来るようになったのか?

今はロム専の私だが、それでも、少しずつ、少しずつ前に進んでいるのかもしれない。

この一年、私は負けてきた。でも、ここからだ。


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