今年9月。オリラジアカデミーの観覧発表で自分の名前を見つけ、涙がポロポロと流れた。
存在を知られていたことに感極まっての嬉し涙だった。
認知されて嬉しいなんて。数年前の自分からしたら信じがたい感情だ。
なぜなら入会当初は、とにかく存在を消すことをミッションとしていたからだ。
2018年12月。ラジオから切実な叫び声が聞こえた。
「俺のサロン30人しかいない。これじゃ3年B組だよ。恥ずかしい、入ってくれよ!」
声の主は、2015年に大好きになって以降ずっと生き様を追いかけてきた、神推しのスター。
彼からのファンはプログレスに入るべからず」というお達しを従順に守っていた私は、突然の招待アナウンスに歓喜し入会申請ページをクリックした。
憧れのプログレス入会。
しかし、ビジネス的には役に立てそうにない。自分は歓迎されない種族だと思っていた。
ファンだと悟られないコメントを書くのは難しく、自己紹介文もあげることはできなかった。
ひっそりと身を隠し、隅っこで覗くだけの日々が続いた。
あっちゃんの創った場所にいられるだけで良かった。そこにあっちゃんの味方が集ってくる。
人数が増え賑わっていく様を見られるのが何よりのご褒美だった。
次第に、この嬉しさを皆と分かち合いたいと思うようになり、コメントやツイートでの交流を楽しむようになった。
自己紹介動画やTV配信参加は、今年になってようやくクリアした。
意を決しての不得意分野への挑戦だったが、顔を覚えてもらっての交流も楽しいものだと知った。
そして迎えた観覧発表。
名前と顔、さらに一途なファンという個性を知っていただいた上で、受け入れられたのだろうか。
知られるのは怖い事ではなく幸せなことなのだと、ようやく気付けた。
これからもっと自分をさらけ出していこう。
そう思える安心感がプログレスにはある。
名乗らない観者から、顔を出しての応援者へ。そして個性を出しての共闘者へ。
歩を進めていきたい。